前日24日まで行われた来夏のパリ五輪予選を兼ねるワールドカップ(W杯)で、今大会での五輪出場権獲得を逃した女子日本代表(世界ランキング9位)の真鍋監督は25日、オンラインで今季の総括会見を行い、「目標を達成できず悔しい思いをした。来年のネーションズリーグでは1戦目から勝ちにこだわり、五輪出場権を獲得したいと思っています」と来季の雪辱を誓った。
日本代表は24日に行われた最終第7戦で、世界4位のブラジルにフルセット(21-25、25-22、25-27、25-15、10-15)の末、惜敗。通算5勝2敗で、1992年バルセロナ五輪以降は男女とも遠ざかっている「五輪前年の出場権獲得」を32年ぶりに成し遂げることはできなかった。
指揮官はあと1歩届かなかった要因の1つとして「執念の差」を挙げた。「世界のトップに勝つには『絶対勝つ』という執念。それがブラジルの方が強かった。差が出たのかと痛感しています」と話した。また、終盤でのサーブとサーブレシーブの重要性についても説明。「世界のサーブはすごい。ネットすれすれや速いサーブを常にレシーブできないと世界では通用しない。終盤競った場面では、特に重要だと。今年以上に強化していきたい」と来季の課題として見据えた。
今季の最重要課題に挙げて強化を図ってきたサーブには手応えもあった。「一番時間と力を入れたサーブはこの7戦を振り返っても、ある程度の評価はできる。サーブに対する意識が全く違う」と、一定の成果を得られたと明かした。一方でトルコやブラジルといった強豪国相手には1本のミスが命取りになる。「より一層サーブのミス率を低くしたい。また、勝利のためにはもう少し崩さないと。サーブターゲットを1つに絞るのではなく、前後違った方向に入れる大胆さも必要かな」と、さらなる向上を掲げた。
ブラジル戦の終盤2セットは、それまで全試合全セットに出場し、チームをけん引してきた古賀紗理那主将をベンチに下げた。マークによる決定率や効果率の低下が理由だったが、「14人で戦っている。総力戦でやっているので、古賀をはずしても問題ないように練習から想定して取り組んできた」と説明。誰が出ても強いチームを目指す。来季も「おそらく今回の14人がメイン」と話し、さらに成熟させていく考えだ。
パリ五輪の出場枠の残りは5枚。来年6月中旬まで、その争奪戦は続くことが決まった。まず、今回の五輪予選で出場枠を獲得できなかったアジア・オセアニアとアフリカの最上位1枠ずつが最優先される。その後、最終の切符3枚をそれ以外のランキング全体上位3チームが手にする。日本はネーションズリーグでポイントを重ね、よりランキングを上位へ上げることが必要になった。世界ランクは毎試合変動し、現時点では9位。パリ五輪の1カ月前まで1試合1試合、気の抜けない戦いが続く。
真鍋監督は「(世界ランキング)11位が1つのライン。オランダ、カナダのポイントがかなり影響すると思う。1戦1戦勝ちにこだわって少しでもポイントを上げていく方針でやっていかないといけない」と、仕切り直しとなった五輪レースに向け力を込めた。