<バスケットボールB1:A東京70ー71宇都宮>◇第2節◇15日◇代々木第1体育館
宇都宮ブレックス比江島慎がボールを空中に放り投げた。試合終了を告げるブザーが鳴る。ベンチから選手が飛び出し、まるで優勝したかのような喜びようだ。いや、それだけの価値のある勝利だった。
14日の初戦は、リードして前半を折り返しながら、後半に失速した。「集中力を欠いた」と指摘した佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチ(HC)は、この日の試合前のミーティングで前日の試合動画を選手に見せたという。
「アルバルクさんが球際にどれだけ強かったか、あらためて認識してもらった」と佐々HC。そして、こうゲキを飛ばした。
「もっと敵意をむき出しにした方がいい」
A東京には2年越しに6連敗。前日も主導権を握りながら、いったん逆転されると、そこからズルズル点差を広げられてしまった。
佐々HCいわく「今日も長い穴に入ってしまう時間帯があった」が、この日は第4Qの残り6分で4点差をつけられても、集中力を切らさなかった。D.J・ニュービルが連続ドライブ得点を決めるなどして同点に追いつき、最後は鵤誠司がフリースローを決めて、1点差で逃げ切った。
12得点、チーム最多の6リバウンドをマークしたギャビン・エドワーズは「アルバルクより、いかに激しさを出すかどうかだった」とハードプレーでの勝利を強調。「自分たちの目標はもっと上にあるけど、昨年からいるメンバーにとっては、ずっと勝っていなかったアルバルクに勝利したことは大きいだろう」と話した。
佐々HCも言う。「内容的には反省はあるけど、このアウェーど真ん中で勝てたことは大きい。勝たないと自信はつかない。勇気づけられる勝利」。1点差でも10点差でも勝ちは勝ち。開幕から3勝1敗の数字以上に、今後につながる大きな1勝だった。【沢田啓太郎】