アーティスティックスイミング(AS)で16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの乾友紀子(32=井村ASク)が恩師へ感謝した。
27日、都内で引退会見を開いた。長年指導を受けてきた井村雅代コーチ(73)に対して「井村先生なしでは、ここまでこられなかったと思っています。どんな時も私の味方でいてくださって、引っ張ってきてくださった」と思いを込めた。
小学1年生でシンクロナイズドスイミング(現AS)を始めた乾は、6年生から井村ASクに所属。16年リオ五輪でデュエット、チームともに銅メダルを獲得した。21年東京大会まで五輪3大会連続を果たした。
東京大会後は22年、23年の世界選手権でソロのテクニカルルーティン(TR)、フリールーティン(FR)と2大会連続の2冠。23年は福岡で開催されており、目標を達成すると、表彰式で涙を流して「何としても2冠をしたいと思っていた。ぐっときた。パリ五輪は今のところ頭にないです」と口にしていた。
24年にはパリ五輪が控えるが「世界選手権を終えて振り返った時に『悔いなくやり終えた』と思いました。大会の結果だけでなく、そこまでの過程で1日1日、濃い時間を過ごして、そこまで積み重ねてきたことに悔いがなかったと思いました。東京五輪が終わった時に『デュエットとチームはやりきった』と思って『ソロでもっと挑戦したい』と思っていました。大会(世界選手権)が終わって、振り返った時に『五輪に関しての悔いは残っていない』と思いました」と決断に至った理由を口にした。
今後もASには関わっていくという。将来に向け「今もクラブで、コーチのお手伝いをさせてもらっています。具体的な目標はこれから考えていきたいです」と力を込めた。【松本航】