エディー・ジョーンズ氏「代表HCの機会あれば興味ある」前向き発言「文化もファンも大好きだ」

日本ラグビー協会が日本代表次期ヘッドコーチ(HC)最有力候補に挙げ、交渉が大詰め段階に入っているエディー・ジョーンズ氏(63)が7日、日本のHCに意欲を示した。

横浜市内で共同通信のインタビューに応じ、現時点で日本協会からのオファーはないとしつつ「代表HCになる機会があれば興味がある。日本ラグビーの文化もファンも大好きだ」。公の場で初めて前向きな言葉を発した。

ジョーンズ氏は前日6日に来日。日本は10月に閉幕したワールドカップ(W杯)フランス大会で1次リーグ敗退となり「今までと違うやり方をしないといけない。だからこそわくわくする」と口にした。同氏は15年W杯イングランド大会で日本を率い、南アフリカ戦の歴史的勝利に導いており「1996年から日本に(指導者として)関わっている。日本は私の情熱そのものだ」と熱弁した。

イングランド代表監督だった19年W杯日本大会は準優勝。だが、昨年12月に成績不振で解任された。今年1月からはオーストラリア代表監督を務めたが、W杯フランス大会で同国は史上初の1次リーグ敗退。当初は27年までの長期契約を結んでいたが、今月25日付での辞任が決まっている。

日本協会は次期HC選定プロセスの一部を外部に委託し、W杯を終えて退任したジェイミー・ジョセフHCの後任選考に着手してきた。最終候補に挙げられているリーグワン1部東京ベイのフラン・ルディケHC(55)らも、今月中に面接を予定。その上で次期HCが正式決定する見通しだ。

ジョーンズ氏はW杯フランス大会を振り返り、日本代表への思いを熱く語った。

■「真剣に考えたい」一問一答

-オーストラリア代表監督として1次リーグ敗退したW杯の受け止め

「2027年大会を見据え、大きな変化をもたらすために若い選手を選んだ。結果はすごく残念だが、今後に活躍しそうな選手は残せた」

-日本の印象は

「テンポのいいプレーがあり、日本らしさを感じた。リーチ(BL東京)は最高だったし姫野(トヨタ)も良かった。ただ、新型コロナウイルス禍で試合数をこなせなかった影響はあったと思う」

-日本代表HCのオファーが来たら

「真剣に考えたい」

-興味を持つ理由は

「妻が日本人で(日系人の)母もいて愛着がある。日本代表は今のままでは(実力が)下がってしまう。今こそ大きく押し上げないといけない。世界トップ4とのギャップをどう縮めるかということにわくわくする」

-日本代表がさらなる飛躍を遂げるためには

「各カテゴリーと代表が一貫性を持ち、リーグワンのチームとも密にコミュニケーションを取ることが大事。トップ4に到達するのは大きなプロジェクトだが不可能ではない」

◆エディー・ジョーンズ 1960年1月30日、オーストラリア・タスマニア州生まれ。オーストラリア代表監督として03年W杯準優勝。07年大会は南アフリカのアドバイザーで優勝に貢献。12年に日本代表ヘッドコーチとなり、15年大会で歴史的3勝。イングランド代表、オーストラリア代表も率いた。現役時代はフッカーで代表歴はない。