【ラグビー】エディー・ジョーンズ新HC「27年で優勝したいと思って強化」日本代表を再び導く

エディー・ジョーンズ氏(2023年12月撮影)

日本ラグビー協会は13日、日本代表次期ヘッドコーチ(HC)にエディー・ジョーンズ氏(63)が就任すると発表した。都内で行われた理事会で承認され、24年1月1日から9年ぶりにHCへ復帰する。27年W杯オーストラリア大会後までの約4年契約で、14日に都内で記者会見を開く。ジョーンズ氏は、前回日本を指揮した15年W杯で南アフリカ戦での歴史的勝利を含む1次リーグ(L)3勝を挙げた。今年の同フランス大会では2勝2敗で1次L敗退した代表チームを、再びW杯準優勝2度の世界的指導者に託す。

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大目標の「W杯優勝」達成へ、日本協会が選んだのはジョーンズ氏だった。理事会を経て9年ぶりのHC再任。80人ほどの候補者の中から絞り込んだ同氏、昨季のリーグワンを制した東京ベイHCのフラン・ルディケ氏(55)ら3人と今月に最終面接を行い、決断を下した。岩渕健輔専務理事(47)は「短期的な結果と中期的な強化。ビジョン、計画、今後のラグビースタイルで最も高い評価を得た」と選考理由を説明した。

今年までの7年間にわたってHCを務めたジェイミー・ジョセフ氏(54)からバトンを引き継ぎ、強化は新たなフェーズに入る。まずは「短期的な結果」。岩渕専務理事は4年後の次回W杯へ「27年の優勝を最低限の目標にするのは難しい」としながらも「27年で優勝したいと思って強化する」と表明した。ジョーンズ氏は昨年イングランド代表監督を解任され、オーストラリア代表を率いた今秋のW杯も同国初の1次L敗退。手腕を疑問視する声もある中、同専務理事はW杯で過去2度の準優勝手腕を踏まえ「プレゼンテーションの中での考え方、意見が明確かが他の候補者との大きな差になった」とした。

続くテーマは「中期的な強化」。8年後の31年W杯米国大会へ、継続的な成長を求める。ジョーンズ氏は、15年W杯前に日本人の特性を考慮して俊敏性などを磨き上げて「ジャパン・ウェイ」を掲げた。12年6月には埼玉・深谷高3年のSO山沢拓也(現埼玉)を代表候補合宿に招集するなど、年齢を問わず日本のスタイルを一貫した。岩渕専務理事はその実績も含め「高校生、U20(20歳以下)、U20からジャパンにつながるところへの、強化の考え方もクリア」と期待を込めた。

再び日本を率いるHCは、今日14日に会見を行う。27年W杯オーストラリア大会へ、頂点を見据えて歩を進めていく。【松本航】

 

◆エディー・ジョーンズ 1960年1月30日、オーストラリア・タスマニア州生まれ。オーストラリア人の父と、日系米国人の母の間に生まれる。東海大の指導のために95年に来日。世界最高峰スーパーラグビーのブランビーズを率い、01年に優勝。W杯では、オーストラリア代表監督として03年大会準優勝。07年大会は南アフリカのアドバイザーとして優勝に貢献。12年に日本代表HCに就任し、15年W杯で歴史的3勝。同年11月からイングランド代表監督に就き、19年W杯準優勝。22年に解任され、23年1月にオーストラリア代表監督に再任。若手主体で臨んだ同年W杯は同国初の1次リーグ敗退となり同11月25日付で契約解除。妻は日本人。現役時代はフッカーで代表歴はなし。

 

◆27年W杯オーストラリア大会 03年大会以来、3度目の同地での開催(第1回の87年はニュージーランドと共催)。出場国はこれまでの20から4増の24になる。1次リーグは4チーム×6組で行われ、各組2位までと、3位のうち勝ち点上位4チームの16チームが決勝トーナメントに進出する。大会期間は10月1日に開幕し、11月14日まで。日本を含めた12チームが、23年大会の結果ですでに出場権を得ている。