【ラグビー】天理大SH北條拓郎主将が攻守で躍動「体当てるとスペース見える」トライも決めた

天理大対慶大 前半、トライを決める天理大SH北條(下)(撮影・前田充)

<全国大学ラグビー選手権:天理大41-12慶応大>◇3回戦◇17日◇ヨドコウ桜スタジアム

関西大学Aリーグ2位の天理大が、関東大学対抗戦Aで5位の慶大を破って準々決勝に進出した。

20年度以来3季ぶりの大会制覇を狙う天理大は、主将のSH北條拓郎(4年=天理高)が攻守両面で高い貢献度を見せ、チームをけん引した。

「体を当てることは嫌いじゃないんで」と好んで激しいプレーもこなすSHは、ゲームをコントロールするだけでなく、果敢に肉弾戦にも加わった。「自分から体を当てにいくと緊張がほぐれて、スペースもよく見えるようになる」。その言葉通り、前半19分には慶大に押し込まれてピンチの場面で、相手ボールを奪って約50メートル駆け上って状況を変え、同37分には華麗なパス回しから最後は自ら持ち込んでトライを決めた。「いいサポートにいって、(トライを)取れたらいいかなと思っていた」。2日前に、小松節夫監督(60)から「最近トライが取れてないな」と話を受けていた主将が、狙い通り結果を出した。

3日の関西リーグ最終節では、ラストプレーで京産大に逆転負けを喫し、関西制覇の目標を絶たれることになった。ショックが残ってもおかしくない結果だったが、主将は「次に大学選手権がある。そこに向けてもう一度努力しよう」と声をかけて、チームを引き上げてきた。

そんな北條主将に、小松監督は絶大な信頼を寄せる。「いつも体を張って、攻守ともにキープレーヤーとして頑張ってくれている。彼の出来は、すごくチームに影響を与えるところがある」。この日の北條は、まさにその評価通りのパフォーマンスだった。

「調子は上がってきていると思う。帝京大に夏のリベンジをしたい。そのためにも次の東海大戦をしっかり戦いたい」。夏合宿で28-43で敗れた王者にチャレンジする機会を得るため、北條は23日にヨドコウ桜スタジアムで行われる東海大との準々決勝でも、安定した仕事ぶりでチームを勝利に導くことを誓った。【永田淳】