【フィギュア】千葉百音2位 羽生さん高校後輩18歳が初表彰台「やってきたことが出せた」

女子フリーの演技を終えガッツポーズする千葉(撮影・滝沢徹郎)

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇24日◇長野・ビッグハット◇女子フリー

ショートプログラム(SP)3位の千葉百音が2位で初の表彰台に立った。

安堵(あんど)感をにじませ、拳をぎゅっと握りしめた。千葉が5度目の出場で、初めて全日本の表彰台を射止めた。フリー141・25点を記録し、合計209・27点で銀メダルを獲得。聖夜に世界選手権の切符というプレゼントも手にした。「尋常じゃない緊張感」をはねのけ、3位発進のSPから1つ順位を上げる好演。「やってきたことが出せた」と声を弾ませた。

苦難の年を、笑顔で終えた。11月のGPシリーズ第3戦フランス杯では9位となり、涙の幕引き。試合前には頭がふらつき、氷の上に立っても足に力が入らなかった。帰国後の診療で「運動誘発性ぜんそく」と判明。それでも「全日本しかない」と強い気持ちで心身ともに整え、今年の集大成へ間に合わせた。

憧れの背中を追う。5歳から競技を開始。宮城・東北高の先輩、羽生結弦さんが拠点としたアイスリンク仙台で育った。幼稚園の頃によく遊んでもらっていた“お兄ちゃん”は「尊敬する選手の1人」。その羽生さんは5度目の全日本で初優勝を飾った。メダルの色はあと1つ及ばなかったが、「こんなに美しくてダイナミックな競技というのをもっともっと広げていく一員になれたら」。オリンピック連覇で一時代を築いた大先輩のように、18歳が次世代をけん引する。【勝部晃多】