【高校ラグビー】若狭東・敦賀工が目黒学院に敗れるも合同チーム初“希望のトライ”決める

若狭東・敦賀工対目黒学院 前半、NO8清水がトライを決め喜ぶ若狭東・敦賀工フィフティーン(撮影・白石智彦)

<全国高校ラグビー大会:目黒学院62-7若狭東・敦賀工>◇1回戦◇27日◇大阪・花園ラグビー場

新たな歴史の1歩を開いた。若狭東・敦賀工(福井)は目黒学院(東京第2)に敗れたが、前半15分に左サイドのラックからNO8清水大(2年)が持ち込んでトライ。今大会から出場が可能になった複数校による合同チーム初となる“希望のトライ”となった。

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大声援に押され、希望のトライを奪った。

目黒学院のFWが平均身長173・4センチ、平均体重92・1キロに対し、若狭東・敦賀工は同171・8センチ、80キロ。遠目にも体格差が目立った。体格差を生かした目黒学院の攻勢に開始早々、立て続けに3トライを奪われた若狭東・敦賀工は前半15分、「行け行け東、行け行け敦工!」の応援に押され、左サイドのラックからNO8清水大が持ち込んでトライ。選手たちは抱き合って喜んだ。

それでも、主将でプロップの若泉は「目黒学院からトライを取れるとは思っていなかった」と喜びつつ、「トライを取れて歴史に名を残せるというのはうれしいことですけど、悔いも残る試合だった」と悔やんだ。朽木監督も「もっとできたと思う。相手に合わせてしまう部分もあった」。

7大会連続出場中だった若狭東は1年生が加入し部員は22人。単独での編成も可能だったが、2月から一緒に練習をしてきた敦賀工との合同チームを選び、連続出場記録も途絶えた。そんな若狭東とプレーした敦賀工の浜野は「やってきて良かった。新しい仲間もできたし、全国でトライを取れた」と喜び、他の合同チームには「あきらめないで頑張って欲しい」とエールを送った。取材終了後、若泉と浜野は肩を組みながら去って行った。

敦賀工の部員3人は来年3月で卒業。再び部員は0になる。朽木監督は「敦賀工業さんに部員が入ったら『また一緒に練習しよう』と言います」。合同チームは、結果以上に確かな足跡を残した。【阪口孝志】

 

◆合同チーム 高体連は少子化による部員減に伴って本年度から9競技で合同チームの全国大会出場を可能とした。ラグビーは部員数が14人以下の学校同士で25人を上限に編成。構成する学校数に制限なし。これまでの合同チームは統廃合前の2年間に限るものだった。大会実行委員会によると地方予選の参加チーム数は過去最多だった91-92年大会の1490から、今回は549と減少している。