<全国高校ラグビー大会:高松北48-3倉吉東>◇1回戦◇27日◇大阪・花園ラグビー場
第103回全国高校ラグビーが27日、大阪・花園ラグビー場で開幕して1回戦9試合が行われた。
大会最小の選手15人で臨んだ高松北(香川)は、倉吉東(鳥取)に48-3で勝利。前半12分に負傷退場者が出たが、14人で悲願の花園初勝利を挙げた。しかし負傷者の回復が見込めず選手が14人になったことで規則を満たせず、30日の2回戦を棄権した。合同チームで初めて花園に出場した若狭東・敦賀工(福井)は敗退した。
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歓喜の後に、悲運が待っていた。前半3分、主将のFB普門(ふもん)が先制トライを決めた。同12分にCTB三浦が負傷退場。今大会最小の選手15人で交代要員はいない。そのまま14人で戦って、15度目の出場で花園初勝利。普門は「もうサイコー」と喜んだ。
今大会最小のメンバー15人。夏までは11人だったが、野球部員4人が参加して15人になり、単独チームでの出場が可能になった。
その裏には独自の取り組みもある。県教育委員会が他県からの入学を推奨する「せとうち留学」。ラグビー部も6人がこの制度を利用して他県から入学。高木監督は「花園出ようと思ったら強豪校は(部員)100人超えてる。3年間試合に出れない生徒も。そういう生徒が香川県に来たら花園も出れる」。花園のお膝元・東大阪市出身の普門は「ラグビーは知ったら絶対楽しいスポーツやと思うからみんなやってほしい」。
ただ試合後は悲運が待っていた。負傷退場した三浦の回復が見込めず、メンバーが14人に。「公式戦においては、試合開始時に両チームともに15名が競技区域にいなければならない」という規則を満たせず、棄権。30日の中部大春日丘戦(愛知)は実施されない。
高木監督は「けがをした選手が一番つらい思いをしていると思う」と気遣った。初勝利の代償ともいえる棄権だが、斎藤校長は「ものすごく大きな1勝だった」。昨年度主将を務めた鈴木開成さん(19)も「本当に誇りに思ってほしい」。この日の勝利が新しい歴史の始まりだ。【中島麗】