<全国高校ラグビー大会:石見智翠館36-26京都成章>◇2回戦◇30日◇大阪・花園ラグビー場
Bシードの石見智翠館(島根)が京都成章に競り勝ち、3回戦進出を決めた。
前半2分に先制されたが直後の5分にFW筧烈綺(3年)のトライで追いつく。後半に入っても19-19の同点から10分、左展開から最後はFW山根風雅(2年)が勝ち越しトライを決め、最後まで追いすがる相手を突き放した。
出村知也監督(34)は「紙一重だったが、準備してきたことを出せた。相手は攻撃のバリエーションが多いので、練習時間の9割はDFに割いてきた。想像以上にタフな相手だったが、選手は落ち着いてプレーをした」と振り返った。
“出直し”の1勝でもあった。2月に起きた女子寮での盗撮事件に元ラグビー部員が関わっていたことが明らかになり、春の選抜大会を辞退するなど約40日間、活動を自粛した。出村監督は「学校生活、寮生活、当たり前のことができていなかった面もある。(選手との)面談の回数も増やしてコミュニケーションをとるようにした」と明かす。
NO8祝原久温(2年)は「詳細は分からないが(部に)気の緩みか、そういう人がいたのは事実。(選手間で)互いに言い合える関係性を作り、距離を近くした」と話し、「回りの目は自分らで変えないといけない」と自校内だけでなく、寮の裏山の清掃も選手たちが自主的に行ったという。
「大会に出られることに感謝。恩返しをこめて、1プレーを大切にしたい」と出村監督。再出発を果たし祝原は「目標は全国優勝だが、まずはベスト16の壁を越えたい」と誓った。