【高校ラグビー】大けが乗り越えた東福岡・WTB松尾佳大「全力でやり切る」大会連覇へ完全燃焼

東福岡・WTB松尾(撮影・佐藤究)

全国高校ラグビーの決勝は7日、大阪・花園ラグビー場で、2大会連続8度目の制覇を狙う東福岡と、3大会ぶり4度目の優勝を目指す桐蔭学園が対戦する。“東西横綱”による決戦に注目が集まる中、東福岡のWTB松尾佳大(けいと、3年)は6日、大けがを乗り越え、たどり着いた花園での完全燃焼を誓った。

決戦を翌日に控え、「まだ活躍できていない。最後は何があっても全力でやり切って、勝って終わりたい」と気持ちを奮い立たせた。泣いても、笑っても高校ラストマッチ。持てる力を存分に発揮する。

昨年10月だった。国体2回戦でアクシデントに見舞われた。「パキッ」。嫌な音が耳に響き、松尾は確信した。「折れた。終わったな」。その場でうずくまり、立ち上がることはできなかった。

診断結果は「右足腓骨(ひこつ)骨折」と「右足靱帯(じんたい)断裂」を告げられた。6時間に及ぶ大手術。全治は3カ月だった。「花園には出られないと思った。医者からは『頑張れば、ぎりぎり間に合うかも』と言われた」。焦る気持ちを抑え、懸命にリハビリ生活に励んだ。

チーム一の快足で50メートル走5秒9を誇る。練習中にはGPSの数値で時速35キロとミニバイク並みのスピードを計測したこともある。

ただ、今大会では、ケガの影響から「本調子ではない」と悔しさを募らせるが、それでも先発で2試合、途中出場で2試合と全4試合に出場している。

桐蔭学園との決勝は10年度以来の顔合わせ。当時は31-31のドローで両校優勝となった。現チームは昨春の選抜大会で敗れた宿敵の相手でもあり「勝つことが一番」と力を込めた。雪辱を果たし、同校史上2度目の花園連覇で大団円を迎えるつもりだ。【佐藤究】

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