【バドミントン】ワタガシペア東野有紗「戦術レパートリー増えた」完成度増し円熟期にパリ五輪へ

東野は、笑顔で取材に応じる(撮影・中島洋尚)

<パリへGO!>

パリ五輪を目指す各競技の北海道関連選手を紹介する企画「パリへGO!」3回目は、バドミントン混合ダブルスの東野有紗(27=BIPROGY-岩見沢市出身)。渡辺勇大(同-東京都出身)とのペアは東京五輪銅メダル獲得後も結果を残し続け、パリ五輪イヤーを迎えた。特に昨年5月1日からは、五輪出場ポイントが得られる大会が、今年4月30日まで毎週のように続いている。当然ながら、実力があればあるほど、試合数は増える。コンディション不良による昨年末の全日本選手権欠場も、やむを得ない判断だ。

東野 試合数がものすごく多いので、モチベーションの維持が大変です。バドミントンのことをずっと考えているときついので、日本にいる時は、美容院行ったり、ネイルしたり、買い物行ったりとか、そういう気分転換はしますね。

東京五輪翌年の22年は3月に全英オープンで初優勝すると、世界選手権で2大会連続の銀メダルを獲得。同年11月には初めて世界ランキング1位に立った。世界選手権は23年も銅。現在の世界ランキングは2位で、パリ五輪ランキングは3位。ともに日本人ペアでは最高順位で、五輪代表はほぼ確実の情勢だが、本番での組み合わせを考えると、まだ油断はできない。

東野 前回はオリンピックが初めてで、出られる楽しみがあって、今回も楽しみではありますが、優先はオリンピックでどう金メダルを取るかですね。どの試合も、それを考えながら臨めていると思います。負けた試合でも(渡辺)勇大くんと話し合って、反省点を次の試合でプラスに変えられています。ポイントも安定していますし、心に余裕はありますね。

昨年7月のジャパンオープンでは、準決勝で当時世界ランク1位の中国ペアに勝利。同3位のタイのペアとの決勝では、第1ゲームを落としながら、第2、3ゲームを連取し、逆転で初優勝をつかんだ。

東野 前年の大会と全く同じ組み合わせで、同じように負けそうになりましたが、そこから戦術を変えて勝ち切れたのは収穫でした。東京五輪の時はレシーブでがむしゃらに返すだけでしたが、レシーブ場面から攻撃につなげることができるようになってきましたし、(戦術の)レパートリーが増えました。

東京五輪で男子ダブルスとの掛け持ちだった渡辺が、パリ五輪は混合ダブルスに専念。ペアの完成度が一段と増し、円熟期に本番を迎える。すでに家族用の航空券も準備済みだ。

東野 私は毎年(バドミントンの)遠征で行ってるんですけど、今回はお母さんが来るので、出来たら一緒に(パリで)観光したいですね。エッフェル塔を見に行きたいかな。【中島洋尚】

◆東野有紗(ひがしの・ありさ)1996年(平8)8月1日、岩見沢市生まれ。岩見沢美園小-福島・富岡第一中-富岡高。12年に混合ダブルスで渡辺とペアを組む。14年の高校選抜女子ダブルスで大堀彩(現トナミ運輸)と組んで優勝。卒業後、15年に日本ユニシス(現BIPROGY)入社。混合ダブルスで18年全英オープン優勝、21年東京五輪銅、世界選手権銀、22年世界選手権銀、23年世界選手権銅。160センチ、54キロ。