<バレーボール全日本高校選手権(春高バレー)男子:福井工大福井3-0鎮西>◇7日◇第4日◇準決勝◇東京体育館
2年連続準優勝の鎮西(熊本)は準決勝で敗退。福井工大福井に19-25、23-25、16-25のストレートで敗れた。
右肩痛のエース井坂太郎(3年)は第1セット(S)途中から出場。強烈なバックアタックを繰り出すなど得点を重ねたが及ばなかった。チームを最後まで鼓舞した主将は「3年間のすべてを出せた。後悔はないです」。
昨秋、鹿児島国体の事前合宿中に右肩を亜脱臼。春高予選を戦う中で患部が悪化し、靱帯(じんたい)損傷と診断された。今大会は痛みと付き合いながら出場。ベストの状態ではなかったが、言い訳にはしなかった。
「自分は打ち分ける技術がそれほどない。その分、相手に立ち向かっていこうと気持ちでスパイクを打った」
日本代表として活躍する宮浦健人(パリ)など、数々の名選手を送り出してきた名門チーム。しかし自らが主将を務めた今季はインターハイ、国体とベスト16で敗退した。「『今年は勝てない』『厳しい』と周囲から言われた」。その悔しさをぶつけて、最後の大会では準決勝まで勝ち進んだ。
3年連続となる決勝の舞台には立てなかった。それでも、みんなと力を合わせてつかんだ銅メダル。井坂は「悔しいのは悔しいけれど、最後にこのチームで、センターコートで試合をできた。それだけで、自分はものすごくうれしい」と胸を張った。