<バスケットボールB1:宇都宮81ー53大阪>◇第16節◇7日◇ブレックスアリーナ宇都宮
宇都宮ブレックスのルーキー、村岸航(26)がチームの4連勝に大きく貢献した。
連敗を避けたい大阪は試合開始から強度を高めて挑んできた。宇都宮は3ポイント(P)シュートが3本続けて入らず、第1クオーター(Q)残り4分切っても3得点。早々に10点差をつけられた。
佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチ(HC)はここで村岸、高島紳司らを投入。直後に村岸は、チーム4本目にして3Pシュートを決めた。同Q終了間際には相手シュートをブロック。村岸の踏ん張りで、チームは第1Qを14-18の4点差でしのぐことができた。
佐々HCは「村岸の3Pシュートは大きな流れになるところ。シュートブロックも素晴らしかった」と評価した。第2Q以降は攻守で圧倒したが、第1Qの村岸の活躍がなければ、どうなっていたかわからない。少なくとも大差はつけられず、後半に比江島慎ら主力を休ませられる展開にはなっていなかっただろう。
中2日で天皇杯準々決勝・横浜BC戦を控え、大きな意味を持った3Pシュートについて、村岸は「DJをはじめ、みんながうまくオープンスペースをつくってくれたので、気持ち良く打てました」と振り返った。第3Qには自らドリブルで持ち込み、相手守備網を突破して、レイアップシュートを決めた。
「あれは突発的なプレーです。ガードがボールを運べなかったので、思い切っていきました」。周囲を冷静に見渡す余裕も生まれ、プロには必要な積極性も出てきた。プレータイムは自身最長の18分8秒。成長の跡がはっきり見えた。
昨年12月の一時期、出場機会に恵まれなかった。「ギャビン(エドワーズ)が離脱して、僕だとサイズダウンになるからリバウンドなどの部分で心配だったのだと思う。でも、タイミングと運動量でカバーできることを示したいと思っていた」。12月下旬の信州戦で「外国籍選手相手に自分らしいプレーができた」ことで手応えをつかみ、佐々HCからも「チームの良いアクセントになっている」との評価を得た。
第2Q、判定を巡ってのHCチャレンジの最中、出場中の仲間たちに水を運ぶ姿があった。試合後のヒーローインタビューでは、両手でマイクを持って受け答えして先輩たちに突っ込まれるなど、誠実な人柄はチームの「癒やし」にもなっている。「水曜日(天皇杯)に向けてしっかり準備したい」。伸び盛りはエースの比江島だけじゃない。【沢田啓太郎】