【ジャンプ】伊藤有希5位でW杯ランキング4位「インパクトがあるジャンプになってない」

5位に入り引き揚げる伊藤(撮影・黒川智章)

<ノルディックスキー:ワールドカップ(W杯)ジャンプ女子>◇個人第9戦◇13日◇札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)

今季開幕戦を制している伊藤有希(29=土屋ホーム)が、189・4点で5位に入り、個人総合で順位を1つ下げて4位とした。1回目は助走時の重心が後方にずれて飛び出しが遅れて110メートル。2回目は修正し、119メートルをマークした。「まだインパクトがあるジャンプになっていない。もう一息だったかな」と振り返ったが、トップ10入りは果たし「シーズンのアベレージを保つのに大事。最低限はクリアできた」と一定の評価をした。

降雪による悪天候の中での飛躍となったが、「いつもいい条件で飛べるわけじゃないので、こういうところで力を出せる選手が強い選手だと思う」と淡々と語った。シーズンでは唯一の地元開催の札幌大会。「年明けから悲しいニュースが続いているけど、開催できたことに感謝したい。これだけ多くの人に応援しもらってパワーになる」と感謝を口にした。

大会は一部の海外勢の用具到着が遅れ、前日12日に予定されていた予選を延期するなどアクシデントがあった。カナダとルーマニアの選手は13日も用具が到着せず棄権。スロベニア勢は日本選手の用具を借りて試合に臨んだ選手もいた。

今季個人総合首位のニカ・プレブツ(18=スロベニア)は高梨沙羅(27=クラレ)のスキー板を借りて予選に臨んだ。伊藤もスロベニアのコマルに板を貸した。「シーズンを戦っていく中でこういうハプニングは起こる。シーズン最後までみんなで飛べるように。みんなでシーズンを戦っていければいいと思う」と、国境を越えた助け合いも糧にシーズンを戦い抜く。【石井翔太】