【卓球】平野美宇「2年間頑張ってきたからチャレンジ権がある」五輪へ、26日から運命の戦い

試合後、取材に応じる平野(撮影・垰建太)

<卓球:全日本選手権>◇第4日◇25日◇東京体育館◇女子ダブルス5回戦

パリ五輪(オリンピック)シングルス選考レース2番手の平野美宇(23=木下グループ)が、闘争本能を呼び起こした。

今大会初日で臨んだ女子ダブルスは張本美和(木下アカデミー)と組み、初戦突破後の5回戦で麻生麗名、笹尾明日香組(日本生命)に2-3で敗戦。それでも26日のシングルス(4~6回戦)へ収穫を得た。

五輪シングルス代表は今大会終了後の選考ポイント上位2人が対象で、3番手の伊藤美誠(スターツ)と34・5点差。早ければ五輪半年前となる26日中に決着がつく。

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接戦での敗戦を受け止め、平野はすぐに前を向いた。ダブルス5回戦は第1~2ゲーム(G)を落としたが、そこから2G連取。最終Gも10-8とマッチポイントを握った。最後は4連続失点で黒星を喫したものの「(張本との)ペア歴が浅く、最初からエンジンをかけられなかった。今日の3G目からのように、1球ずつ勝つ気持ちで頑張りたい」とスイッチが入った。

パリ五輪開幕までちょうど半年の26日から、運命の戦いが始まる。シングルス代表選考レースは早田ひなが独走。残る1枠を伊藤と争う。同い年のライバルとは決勝まで対戦がなく、自身の初戦は今大会のジュニア女子準優勝に輝いた面手凜(岡山・山陽学園高)。まずは年下の実力者を倒すことだけに集中し「ここまで(選考レースを)2年間頑張ってきたから、チャレンジ権がある。ネットを挟んだ格闘技の気持ちで戦いたい」と闘志を燃やした。

約4年前、東京五輪シングルス代表争いは最終盤で石川佳純に振り切られた。本大会では団体戦メンバーで銀メダルに貢献し、今回は自力で権利をつかめる位置にいる。「『自分の人生は自分で決める』という気持ちで戦いたい。最後は五輪でメダル、金メダルを取らないと意味がない」。覚悟は決まった。【松本航】

◆パリ五輪への道 最大3人が出場。日本は2月の世界選手権団体戦(釜山)8強で団体出場権(3枠=シングルス2枠含む)を得る。国内のシングルス代表選考レースは、今回の全日本選手権で終了。上位2人が「シングルスおよび団体戦代表候補予定選手」。残る1人の「団体戦代表候補予定選手」はシングルスで選出の2人とダブルスが組め、団体戦で活躍が期待できる選手となる。平野を34・5点差で追う伊藤は、3連勝(8強入り=50点以上)が最低条件。26日は平野が4回戦敗退(0点)または5回戦敗退(32強=10点)となった場合のみ、3連勝の伊藤に軍配が上がる。