【アーチェリー】パリ五輪出場狙う杉本智美「“私の集大成”のつもりで頑張ります」インタビュー

初の五輪出場を目指す杉本(ミキハウス提供)

浜松市出身でアーチェリー女子ナショナルチームの杉本智美(29=ミキハウス、浜松商高出)がこのほど、日刊スポーツ静岡版のインタビューに応じた。昨年は、パリ五輪出場権を懸けた大会(世界選手権、アジア大会、アジア選手権)に出場も惜敗。残すは6月の団体戦最終予選(トルコ)のみとなった。3月8~10日に、この予選のメンバー(15人中2人)を決める代表選考会(東京・夢の島)を控え、リベンジを狙う杉本が、意気込みを語った。【取材・構成=山口昌久】

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昨年8月の世界選手権(ベルリン)でリカーブ男子団体チーム(3人)と、女子個人リカーブ(1枠)の野田紗月(23=ミキハウス)が銅メダルに輝き、パリ五輪出場が内定。残すは女子団体チームの出場権獲得に期待が懸かっている。

--昨年の大会で五輪出場が決まらず。今の心境は

杉本 焦る感じはないです。現在は、残る大会に向けて、徐々に調子を上げていけたらと思ってます。

--改めて大会を振り返って、いかがでしたか

杉本 五輪出場枠を懸けた試合は、思った以上に緊張してしまった。残念な結果になったが、体験したことのない強風や、開催国の大声援など、次につながる経験もできた。

--現在の課題は

杉本 最近、打ち方が小さくなっていることが分かったので、今は安定する位置にフォームを修正中。さらに動作の再現性アップに取り組んでいます。

--特別なトレーニングはしてますか

杉本 ランニングから体幹、筋トレなど基礎体力づくりが中心で、特別なことはしていません。私は腕が短くてリーチがない分、人より弓を強く(固く)張るため、肩周りの上半身はよく鍛えてますね。中学時代にソフトボールで鍛えた肩の強さも、競技に役立っているかも。

--昨年ミキハウスに入社した後輩・野田が、一足先に個人戦で五輪出場の決めた

杉本 一緒に行けるといいねーと、よく話をしてます。3月の代表選考会にはサポートにも入ってくれて普段通り、気楽にプレーができそう。後輩ながら心強い限りです。

--リオ、東京に続く五輪挑戦について

杉本 三度目の正直。年を重ねている分、思いは人一倍強いですね。前回大会(東京)に落選した時は、自信を失いかけて正直、今後の競技生活も考えました。しかし、そんな中でも普段と変わらず接してくれた、監督やコーチの優しさに触れ、応援してくれる方々に「結果で恩返ししたい」という強い気持ちだけで、ここまで頑張れた。あとはやるだけです。

--最後に意気込みを

杉本 3月上旬の代表選考会まで残り約1カ月半。焦らずじっくり、打ち方を固めていきます。これを通過点として、6月の最終予選では必ず、団体チームの代表枠を日本に持ち帰りたい。「私の集大成」のつもりで頑張ります。

 

◆杉本智美(すぎもと・ともみ)1994年(平6)11月9日、浜松市生まれ。浜松商高でアーチェリーを始める。高2の全国選抜大会で優勝。高3年では団体戦で全国2冠(総体・国体)に貢献した。近大進学後は、15年の全日本選手権(70メートル)で初優勝。全日本室内選手権(18メートル)では2連覇を達成する。16年の世界室内選手権女子団体で日本勢初の金メダルを獲得し、17年4月にミキハウス入社。4大会連続で世界選手権に出場し活躍。163センチ。血液型B。