【卓球】戸上隼輔3連覇ならず、死闘展開も「冷静さ欠いた」決勝の試合中に体調不良も

男子シングルス決勝 張本に敗れ、肩を落とす戸上(撮影・河田真司)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇28日◇東京体育館◇男子シングルス決勝

今夏のパリ五輪でシングルス代表入りを決定的としている戸上隼輔(22=明治大)は、3連覇を逃した。決勝で張本智和(智和企画)と激闘を繰り広げたが、3-4(11-8、10-12、11-9、11-8、9-11、14-16)で逆転負けを喫した。

第6ゲームと第7ゲームで合わせて計8度のチャンピオンシップポイントを握るも、あと1歩届かなかった。「冷静さを欠いてしまった。思い切ってできなかった」。勝利への思いが先走ったと分析し、「自分を客観的に見られなかった」と反省した。

極度の緊張からか、決勝の最中に吐き気を覚えたとも明かした。以前にも同様の体調不良があったという。「病名がはっきりしてないので何とも言えないけれど、大舞台でまた発症してしまってはベストプレーを出せない。食生活や睡眠、心理状態も含めて、もう1度見つめ直したい」と戸惑い気味に話した。

長い選考レースを経て、パリ五輪出場権を確実にした。ここまでの道のりは「重圧に押しつぶされそうな2年だった」。そんなプレッシャーを乗り越えた。自分をまずは褒めたいとした上で言った。「(パリ五輪までの)これから半年のほうがキツいと覚悟している」。覚悟を決めてパリに挑む。【奥岡幹浩】