【フィギュア】シニア転向1年目で初Vの千葉百音「まだスタートダッシュの1歩目にすぎない」

表彰式で笑顔を見せる、左から2位のキム・チェヨン、優勝した千葉、3位の渡辺(撮影・竹本穂乃加)

<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇2日◇中国・上海◇女子フリー

ショートプログラム(SP)首位の千葉百音(18=木下アカデミー)が、フリー143・88点の合計214・98点で初優勝を飾った。

全7本のジャンプを降りて、SPに続きフリー、合計と自己ベストを大幅に更新。初めて挑む世界選手権(3月、カナダ・モントリオール)へ弾みをつけた。アイスダンスは、小松原美里(31)尊(32)組(倉敷FSC)が、リズムダンス(RD)自己最高71・29点で6位発進。日本勢最上位カップルに与えられる世界選手権出場へ前進した。

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最後のジャンプ、3回転ルッツを降りた瞬間に、千葉の顔がほころんだ。観客席からも、安心したような拍手が湧き起こる。ジャンプ全てを降りてSP、フリーともにトップの完全優勝。「正直優勝できるとは思ってなかった。とにかくやりきったって感じ」と声を弾ませた。

「重圧がないって言ったらうそになる」。開幕2日前の練習後、素直に明かした。前回大会では、ジュニアながら派遣され「夢にも思わなかった」銅メダルを獲得した。今季はシニアに転向し、全日本選手権2位の看板をひっさげての出場。1年前と、立場は大きく違っていた。

「気負わずに」と言い聞かせ続けたが、本番前には不安に襲われた。6分間練習では時間いっぱいまでジャンプを確認。そんな中、浜田美栄コーチからの「この場で滑れることに感謝して、思いっきりやろう」という言葉に背中を押されてスタートポジションに立った。わずかに残った不安は逆に高得点への土台となり、2位と計10・30点差のV。「慎重に1本1本跳べた。やるべきことをこなそうと思ってやってきて、それが優勝につながった」とうなずいた。

昨年5月に木下アカデミーへ移籍し、シニアの主要国際舞台で初めて頂点に立った。それでも「もっともっとレベルアップしたい。まだスタートダッシュの1歩目にすぎない」とさらに上だけを見る。

次の舞台は、初めて挑む世界選手権。緊張や不安に打ち勝ち頂点に立った18歳は、26年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪も見据えて進み続ける。