<バスケットボールB1:宇都宮81-69FE名古屋>◇第21節◇4日◇ブレックスアリーナ宇都宮
宇都宮ブレックスが猛省した上で6連勝を飾った。
穴の開いた渡邉裕規のタイツが象徴的だった。要所で好プレーをみせ、試合後のヒーローインタビューに呼ばれた副キャプテン。黒のタイツは左膝付近に約2センチ大の穴があき、地肌には血がにじんでいた。
「こういうプレーをするのがブレックス。昨日の試合はあと1歩2歩のプレッシャーが足りなかった」
ルーズボールに飛び込み、相手と激しく奪い合った時に穴があいた。竹内公輔はフロントコートから相手にプレッシャーをかけ、走り続けた。もちろん比江島慎も遠藤祐亮らも懸命に手を伸ばし、足を動かす。チーム全員攻守ともに、3日の第1戦とは明らかに強度が違った。
26個のターンオーバーを喫した第1戦。試合時間残り2秒で、アイザック・フォトゥの「天使のトス」でからくも逆転勝ちをしたが、試合後のロッカールームは負け試合のように沈みこんでいたという。
この日の試合前、全員で前日の試合の映像を見返した。渡邉が言う。
「オールコートの守備ができていないし、相手のトランジションやボールインへの対応も遅い。自分たちが準備ができていなかった。コーチからもカツを入れられた」
第1クオーター(Q)の出だしで10-0とリードして、心に隙が生まれてしまったのだろうか。第2戦も11-0からスタートしたが、この日は最後まで集中力を切らさなかった。FE名古屋の粘っこいプレーにてこずりながらも、1度もリードを許さなかった。
第1Qと第4Qに効果的な3ポイント(P)シュートを2本ずつ決めた遠藤は「40分間激しい守備ができて、いい勝ち方ができたと思う」と話した。前日、終始厳しい表情だった佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチも「昨日と同じような展開になったが、内容は全然違った。選手同士のコミュニケーションも多かった」と振り返った。
東地区首位のアルバルク東京が琉球に惜敗。昨年12月16日以来、約1カ月半ぶりにゲーム差を1に縮めた。「やっと手の届くところまでやってきた。これからは取りこぼしは許されない」と遠藤。渡邉も「五分五分のボールを奪う、1つのポゼッション(攻撃権)を取るということを、あと3カ月やり続けられるかどうか」と言う。結果的にこの2試合は、アルバルクを追い抜くためにチーム全体を引き締め直す、いい機会となった。【沢田啓太郎】