【OWS】パリ五輪代表内定の蝦名愛梨、母校で日本女子選手初入賞を約束「流れに乗ってきます」

蝦名は報道陣の取材に笑顔で応じる(撮影・中島洋尚)

水泳のオープンウオーター(OWS)女子で、パリ五輪代表入りが内定した蝦名愛梨(22=日体大-帯広大谷高)が7日、帯広市内の母校で内定報告および壮行会に出席した。約600人の後輩に向け、五輪の同種目では日本女子選手初となる入賞(8位以内)を約束した。

3日の世界選手権(ドーハ)で11位と奮闘。競泳のリオデジャネイロ五輪日本代表で、日体大の清水咲子監督(31)と、うれし涙で抱擁した“ドーハの歓喜”から4日後、蝦名はトレードマークの満面の笑みで母校の壇上に立った。「緊張で体が動かない時は、根拠のない自信を持って、明日は絶対大丈夫と思ってやるのがいい」とアドバイスを送った。

世界選手権13位以内が条件だった日本代表の五輪出場枠を11位で獲得。日本水泳連盟は出場枠を獲得した選手の五輪派遣を発表しており、蝦名の出場が内定した。昨年はレース後半の失速が続き「メンタル面が…」と心配する清水監督のすすめで、必勝祈願の祈とうを行った。世界選手権直前には高地トレーニングにも耐えた。「お寺の住職が、レース中もお祈りしてくれたそうです。高地トレもはまった」という。

11位だが、優勝したシャロン・ファン・ロウエンダール(オランダ)との差は、わずか8秒7。1周目にトップに立ったことで、他の選手の波よけになった。「水中で足を引っ張られた時は、思い切り強くバタ足して手を外した」という瞬間もあった。セーヌ川で開催予定の本番は「流れに乗ってきます」と思い描いていた。【中島洋尚】

○…成人式以来、約2年ぶりに帯広に戻った蝦名は、母校の直後に市役所で米沢則寿市長(67)を表敬訪問した。自宅に1泊し、8日には東京に戻り、3月17日から始まるパリ五輪代表選考会の女子1500メートル自由形で、OWSとの2種目代表を目指す。蝦名は「五輪派遣標準記録が日本新記録レベルに設定されているので非常に難しいですが、頑張りたい」と意欲的に話した。

◆蝦名愛梨(えびな・あいり)2001年(平13)11月25日、帯広市生まれ。2歳半で競泳を始めた。帯広第二中3年の全国中学800メートル自由形6位。帯広大谷高3年の全豪選手権5キロ(19歳の部)3位。日本選手権OWS女子10キロを大学2、3年時に2連覇。4年時は準優勝。昨夏の世界選手権(福岡)はOWS女子10キロで28位。家族は両親と姉、弟2人。167センチ、58キロ。