<バスケットボール女子パリ五輪世界最終予選:日本86-75スペイン>◇8日◇ハンガリー・ショプロン
パリ五輪出場へ向けて日本(世界ランキング9位)が強敵を撃破した。
過去5戦5敗だった欧州トップレベルの実力を誇るスペイン(同4位)に対し、スピードと外角シュートを武器に、序盤からペースを握って快勝した。約1年の充電期間を経て復帰した馬瓜エブリン(28=デンソー)がチーム最多に並ぶ20得点をマーク。ゴールを決めるたびに雄叫びを挙げ、仲間を鼓舞した。9日のハンガリー戦か11日のカナダ戦に勝てば、パリ五輪出場が決まる。
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いつも豊かな表現で取材に応じるエブリンが、我を忘れて喜んだ。「もう、とんでもなくうれしいです。すいません。語彙(ごい)力がなくなるぐらい本当にうれしい」。強敵スペインを破り、興奮を抑えきれなかった。
第1クオーター(Q)途中、妹ステファニーと同時にコートへ。第2Qの序盤にはファウルを受けながらもシュートを成功。大声で叫んだあと、ステファニーとハイタッチを交わした。直後のフリースローも沈めて3点プレーに結びつけた。第3Qにも再び3点プレーを繰り出し、ステファニーと体をぶつけあって喜んだ。
途中出場ながらチーム最多に並ぶ20得点。ムードメーカーとしても存在感を発揮した。「チームを鼓舞してプレーしたいと思っていた」。会心の笑顔が広がった。
21年東京五輪で銀メダル獲得し、さらにWリーグではトヨタ自動車で2連覇を達成。充実した競技人生を送っていたなかで、22年夏に「いろんなこと乗り越えた、その労をねぎらうためにも」と1年間の休養宣言。スポーツビジネスや社会貢献に取り組むなど、さまざまな活動を行った。
コートから少し離れた日々を送ったことで「考え方の余裕が生まれた」と効果を口にする。それでも休養に入ってほどなく、コートでプレーしたがっている自分にも気づいた。「3カ月ぐらいでバスケをしたくなった。やべー、1年って言わなきゃ良かったと思った」と笑う。昨年6月にデンソーに加入し、昨年12月には皇后杯初優勝に貢献。今年1月の代表合宿に久しぶりに招集されると、代表復帰後初の公式戦でも躍動した。明るいエブリンの存在が、2大会連続五輪メダルを目指す日本バスケの元気の源となっている。