【バスケ】女子日本、痛い逆転負けで五輪決定ならず 長身選手にゴール下制圧され「ひるんだ」

<バスケットボール女子パリオリンピック(五輪)世界最終予選:日本75-81ハンガリー>◇9日◇ハンガリー・ショプロン

今夏パリ五輪の出場権獲得まで「あと1勝」としていた日本(世界ランキング9位)が、ランク下位の地元ハンガリー(同19位)に手痛い逆転負けを喫した。208センチの長身選手にゴール下を制圧され、前半終了直前に追いつかれた。後半は一進一退も、ホームの声援を受けた勢いに屈して一転、崖っぷちとなった。五輪切符の行方は11日の最終戦に持ち越し。カナダ(5位)に勝てば3大会連続の出場が決まる。

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日本が、完全アウェームードにのみ込まれた。開催国ハンガリーが得点を奪うたび、沸く会場。最大で13点リードしながら、追い上げを許し前半終了間際に同点とされると、後半も観衆が一体となって母国代表を後押ししてきた。勢いに乗るランク下位国を止め切れない。東京五輪はホームで準優勝も無観客で、声援の力強さを痛感した主将の林咲希は「楽器を使った応援もあって、外から圧がかかった試合」と悔しがった。

日本の武器、外角シュートを打ち切れなかった。チームの3点シュート試投数が、スペイン戦の40本から28本に減少。林も、試投数自体は8本で変わらなかったが、成功数はスペイン戦の6本から3本に精度が落ちた。チーム全体では約32%に沈み「やりたいバスケができない雰囲気になってしまった」と振り返った。

さらに、初戦と比べて減少が顕著だった数値がリバウンドだ。スペイン戦では相手の34本に対して35本と互角以上に渡り合ったが、この試合は43本-23本。ハンガリーの約半分にとどまれば影響は甚大。速攻の得点は2点に封じ込まれた。平均身長で約10センチ上回られた逆境もスペイン戦と同様に見えて、ハンガリーは208センチのハタールがゴール下に君臨していた。制空権を握られ、両チーム最多の17得点8リバウンドを奪われる。24センチ差のマッチアップを強いられた赤穂ひまわりは「出だしはいい感じで入れたけど、途中から大きさにひるんだ」と認めた。

初戦で、過去5戦全敗だった世界4位のスペインから金星を挙げながら、ふいにする黒星。パリ五輪出場の行方は、11日カナダ戦に持ち越された。再び高さでは劣勢の中、勝てば文句なしの切符獲得だが、もし負ければ、試合後のハンガリー勝利を願うしかない。馬瓜エブリンは「最後に勝てなかったポイントは、足が止まってしまったところ」と反省の上で「自分たちの走り勝つバスケをすれば勝てると思う。1日休んで最終戦に向けて頑張りたい」。崖っぷちで迎える運命の最終戦を、全員で走り抜く。

◆女子カナダ代表 世界ランキング5位で、五輪には3大会連続出場中。21年東京五輪は9位だった。チームの中心的存在が193センチのケーラ・アレクサンダー(33)で、得点とリバウンドの2部門で2桁に乗せる“ダブルダブル”を今大会2試合連続で記録中だ。日本の恩塚監督は1月の強化合宿中、カナダについて「個々の能力が非常に高い」と警戒。対抗策として「個人ではなくチームとして厚みを持たせ、戦術的工夫を準備する」としていた。登録メンバー12人の平均身長は日本の174センチに対してカナダが182・5センチ。