【バスケ】1次リーグ最終戦は「同日同時刻開始」が当たり前?不公平と指摘も実は…

バスケ女子日本代表の恩塚亨監督(2023年撮影)

バスケットボール女子のパリオリンピック(五輪)世界最終予選(ハンガリー)で11日、日本(世界ランキング9位)はカナダ(同5位)との最終戦を迎える。勝てば2位以上が確定し、文句なしでパリ五輪出場権を獲得する。

パリ五輪出場権が与えられるのは4チーム中3チーム。もし日本が負けた場合、同試合後に始まる1つのカード、ハンガリー(世界ランキング19位)-スペイン(4位)の結果次第となる。

最終的に勝敗数が並んだ場合、当該チームの直接対決の成績で順位が決まる。仮に日本が敗れた場合、その時点でハンガリーの五輪切符獲得が決定。一方のスペインは引き続き勝利が絶対条件となるため、高いモチベーションを維持してハンガリーとの最終戦に臨む。一方のハンガリーは五輪切符を得たため、それほど勝利に固執する必要はなくなる。五輪本番に備えてメンバーを落としてくる可能性もある。そしてスペインが勝てば、日本の五輪への道は閉ざされてしまう。

サッカーの場合だとワールドカップ(W杯)などの1次リーグ最終戦は通常、同組の2試合が同日同時刻に別会場で実施される。そのためネット上では、今回のバスケットボールの大会日程を不公平と指摘する声も挙がっている。

とはいえバスケットボールでは、同じグループが1つの会場で全試合を行うケースが一般的。そのため同一組の最終戦が同じ時間に平行して実施されることはまずない。昨夏に沖縄アリーナなどで開催された男子W杯でも、1次リーグE組の最終戦2試合は、ドイツ-フィンランドが終わった後に日本-オーストラリアが始まった。

21年東京五輪でも、バスケットボールは全試合がさいたまスーパーアリーナで実施。男女各組の1次リーグ最終戦は別時刻に始まった。

昨春に開催された野球のワールドベースボールクラシック(WBC)の場合だと、東京ドームなどで5チームで争われた1次リーグの最終戦は、同一グループ内で日にちが異なる場合さえあった。昨秋にフランスで行われたラグビーW杯は複数の会場で行われたが、1次リーグ最終戦は「別日別時刻」に組まれたケースもあった。

もちろんサッカー方式が「公平さ」を感じられることは確かだ。とはいえバスケットボールなど多くの競技の方式だと、運営面のスムーズさや、すべての試合をリアルタイムで楽しめるといった利点もある。

パリ五輪世界最終予選の会場やスケジュールが発表されたのは数カ月前のこと。選手たちはそれに合わせて調整を重ねてきた。出場各チームは今まさに、最終決戦に向けて集中力を高めている。

 

◆パリ五輪切符の行方 11日の最終戦で日本がカナダに勝てば2勝1敗で2位以上が確定し、文句なしで五輪出場が決まる。日本が敗れた場合は、同試合後に始まるハンガリー-スペインの結果待ちとなる。ハンガリーは日本が負けた時点で五輪出場権を獲得。その上でハンガリーが勝つと1勝2敗で日本とスペインが並び、直接対決で勝っている日本が3位となって切符獲得。スペインが勝つと1勝2敗で日本とハンガリーが並び、直接対決で敗れている日本は最下位でパリ五輪への道がなくなる。

■日本がカナダに勝利→パリ五輪出場

■日本がカナダに敗戦、かつハンガリーがスペインに勝利→パリ五輪出場

■日本がカナダに敗戦、かつスペインがハンガリーに勝利→パリ五輪出場ならず