【ジャンプ】51歳葛西紀明「あぶねー」4季ぶりW杯予選突破 緊張で失敗ジャンプも45位通過

予選を突破しガッツポーズの葛西(撮影・黒川智章)

51歳の葛西紀明(土屋ホーム)が4季ぶりにW杯予選を突破し、自身が持つギネス世界記録を更新するW杯個人通算570試合目出場を決めた。予選突破の条件は50位以内だったが、さすがのレジェンドもプレッシャーによる緊張で失敗ジャンプ。106メートルで45位通過に思わず「あぶねー」と本音を漏らした。世界でも史上初となる50代W杯ジャンパーは今日17日の本戦に登場する。

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ヒヤヒヤだった。57人中50位以内で予選突破。4番目に飛んだ葛西はK点より手前の106メートルで着地。バランスを崩し、自慢の飛型点でも得点を重ねられなかった。天候不良で約1時間遅れの午後5時開始。暗くて見えにくい飛び出し台でタイミングを合わせられなかった。完全な失敗ジャンプだった。

4番目に飛び終えた後は、電光掲示板をじっと見つめた。残り53人の選手に得点で上回られないよう「『落ちろ呪い』をずっとかけていた」という。45位で本戦進出が決まると、会場は大盛り上がりも、第一声は「あぶねー。失敗したー」。最後はギリギリもギネス世界記録更新となるW杯個人通算570試合出場。「やっとこの場に戻ってくることができてすごくうれしい」と満面に笑みを浮かべた。

昨年は欠場選手による繰り上げで予選出場も調整不足で本戦出場を逃した。だから今年は懸けていた。年明けから毎日欠かさなかった朝夜で計7キロのランニングと食事制限で、体重を5キロ減らした。4日前にベスト体重59・2キロになったが、さらに400グラム絞った。勝負の予選前、朝食をしっかり食べてベスト体重になるように調整。「やっと朝飯を食べられるといううれしさを感じながら、今日はエネルギッシュにいった」と、すべてのパワーをぶつけた。

予選では異例となる地元の北海道のテレビ局が生中継。世界初の50代、そして史上最多570試合目へ「自分のいいジャンプをしていかないと30位以内には残れないと思っているので、そういうジャンプをしたい」。今度は5季ぶりW杯ポイント獲得を狙う。【保坂果那】