<ノルディックスキー:ワールドカップ(W杯)ジャンプ男子>◇個人第19戦◇17日◇札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)
51歳の葛西紀明(土屋ホーム)が自身の持つギネス世界記録を更新するW杯個人通算570戦目出場を果たし、117メートル、104メートルを飛んで合計169・2点で30位に食い込んだ。
史上最年長51歳256日で5季ぶりのW杯ポイント1点を獲得。4季ぶりの世界舞台で健在ぶりを示した。次戦のW杯からの海外遠征メンバーは5人中3人が決定済み。残り2枠の争いに、レジェンドが名乗り出た。
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51歳のレジェンドがジャンプ界の歴史にまた名前を刻んだ。葛西は世界初の50代W杯出場者として、世界最多570戦目を戦った。さらに貴重なW杯ポイントもゲットした。「ずっとW杯に出場してポイントを取りたいって願っていたので、願いはかなうんだな」と感慨深げに言った。
1回目のジャンプは全体4番手で登場。年を重ねてからは飛ばないことも増えた直前の試技も飛び、K点越えの126メートル。手応えを得て本番に臨んだが、117メートルと失速。「タイミングが少しずれた。若干作戦ミスだったかも」と悔やんだ。ポイントは2回目に進める上位30人に与えられる。際どい位置だったが、最後まであきらめなかった。
前日16日の予選も106メートルと失速。それでも本戦出場枠の50人中45位で突破していた。この日もポイント獲得となる2回目進出を信じて、自転車型トレーニング器具をこぎながら準備。後続も伸び悩み、28位で通過が決まると「よっしゃ」とガッツポーズした。2回目は「せっかく残れたので、欲が出た」と104メートルの失敗ジャンプも、4季ぶりのW杯で5季ぶりにポイントを奪ったことに大きな価値があった。
次週からの日本勢のW杯遠征メンバーはまだ3選手しか確定していない。残りの2枠は札幌W杯2連戦で選考される。この日は国際スキー・スノーボード連盟(FIS)から、世界で2人しか到達していないW杯500戦出場をたたえられ、500の数字入りビブスを贈呈された。51歳の活躍は世界からも注目され、期待されている。「明日(18日)の試合でもうちょっと(ポイントを)取らないと」とどこまでも貪欲だった。【保坂果那】