【競泳】東急の“鉄道マン”深沢大和が平泳ぎ2冠!パリか、引退か…「決めているから頑張れる」

男子100メートル平泳ぎで優勝した深沢(撮影・野上伸悟)

<競泳:コナミオープン>◇最終日◇18日◇東京アクアティクスセンター◇男子100メートル平泳ぎ決勝

東急の鉄道マン、深沢大和(23=東急)が100メートル平泳ぎを制し、パリ・オリンピック(五輪)代表争いに名乗りを上げた。

59秒63の大会新記録で、前日17日の200メートルと2冠。年明けから短水路の200メートルを含め、5連続自己新となった。

慶大から昨春に東急へ入社し、東横線の田園調布駅などで勤務。秋から会社と相談の上で水泳に専念しているが、3月17日開幕の五輪代表選考会(東京)で五輪切符を逃せば、現役引退と明言する。日本のお家芸に異色の存在が新風を送る。

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乗りに乗った鉄道マンは、100メートルも強かった。

深沢は前半を28秒22とトップで折り返し、隣を泳ぐ23年世界選手権代表の渡辺一平を振り切った。

「ベストタイムで優勝できて、選考会前にすごく自信になった。パリに行けなかったら選考会で引退。泣いても笑っても水泳人生が1カ月だと思えば、きつい練習もできます」

初めての五輪が視野に入っても、志はぶれていない。

前日の200メートルでは2分7秒07で優勝。ドーハで行われている世界選手権の優勝タイム(2分7秒94)を大きく上回った。3月の選考会は派遣標準記録(100メートル=59秒26、200メートル=2分8秒48)を切り、上位2人に入れば五輪切符。それだけでなく「100メートルは58秒78の日本記録を切って、200メートルは日本記録(2分6秒40)、世界記録(2分5秒48)も見える位置で優勝したい」と断言した。

社会人1年目は東急で駅研修、グループ会社研修を各3カ月経験した。田園調布駅では夜勤もあり、夜中に仮眠を取りながら、早朝や深夜の業務にあたった。

「会社との約束の期日が選考会。(五輪に)行けたらパリまでとなっている。自分もそれ(ゴール)を決めているから頑張れる」

かつて北島康介氏らが活躍した男子平泳ぎで、鉄道マンは集大成を示す。【松本航】

◆深沢大和(ふかさわ・やまと)2000年(平12)10月16日生まれ、東京都出身。4歳で競技を始める。慶応高-慶大。昨春に東急へ入社。12年ロンドン五輪200メートル平泳ぎ銅メダルの立石諒らを担当した高城直基コーチに師事。昨年8月、ワールドユニバーシティーゲームズの200メートル平泳ぎ銅メダル。184センチ、81キロ。