<ブレイキン(ブレイクダンス):全日本選手権>◇最終日◇18日◇東京・NHKホール◇男女準々決勝~決勝
女子は40歳のダンサー名AYUMIこと福島あゆみが3連覇を果たした。決勝で昨年3位の半井彩弥(AYANE)を2-1で退けた。日本一の自負を胸に、初採用となる24年パリ・オリンピック(五輪)の切符獲得へ5、6月に開催される五輪予選シリーズ(OQS)に出場、夏の本大会でメダル獲得へ突き進む。
男子はISSINこと菱川一心(18)が初制覇。準決勝でパリ代表に内定している世界ランキング1位の半井重幸(Shigekix)を、決勝で大能寛飛(HIRO10)を破った。
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決勝の演技を終えた福島は、真っ先に半井とハグをした。「AYANEとは、すごく長いお友達。いつも戦ったり練習をしたりする1人でもあるので、お互いに(ボルテージを)上げられたらいいなと。楽しかった」と笑い合った。3連覇を遂げたが、会場も、メンバーも違う。挑戦者として挑んだ40歳。「毎回、結果は変わる。いろいろな人とバトルで当たれていい経験ができた」と、こみあげる新鮮な思いをかみしめた。
20近くも年齢の離れた対戦相手も増え「痛いところも結構あった」と体力面ではハンディもある。それでも「私は踊っているだけ。気持ちしかない」と、感情を前面に押し出すスタイルを貫く。この日も、キレのある技を流れるようにつなぎ、手数の多さで魅了。「自分のダンスの内容はよく覚えていない」と照れ笑いを浮かべるほど、無我夢中に競い合い頂点を守った。
現在、世界ランキングは4位。昨年の世界選手権は銀、杭州アジア大会は銅メダルと、あと1歩のところでパリ切符を逃してきた。いよいよ始まる最終選考レースへ。「私たちは、その先に行けるか分からない。OQSに全力を注げるよう頑張りたい。その先にパリがあればうれしいな」。元世界女王が夢舞台へ、一心に舞い踊る。【勝部晃多】
◆パリ五輪への道 男女の出場枠は各16で各国上限は2。開催国フランス1、国際オリンピック委員会(IOC)などが割り当てるユニバーサリティ枠2、昨年の世界選手権優勝者1、各大陸王者の5が既に決定済み。男子のShigekixは昨秋の杭州アジア大会を制して内定した。残る7枠は5月に上海、翌6月にブダペストで開催されるIOC導入のOQSで上位7人に入れば与えられる。