【ジャンプ】緊急参戦の内藤智文が予選51位で敗退 12時間以上移動で到着も0・4点差に泣く

予選を終え引き揚げる内藤(撮影・黒川智章)

<ノルディックスキー:ワールドカップ(W杯)ジャンプ男子>◇個人第20戦◇18日◇札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)◇予選

今季W杯開幕メンバーの内藤智文(30=山形県スポーツ協会)が予選に緊急参戦するも、100・5メートルで51位。本戦進出の50位以内まであと1人、わずか0・4点差だったが、敗退した。

前日17日午後6時半ごろ、山形市内でW杯札幌大会をテレビで見ていた内藤の電話が鳴った。腰痛で中村直幹の18日欠場が決まり、急きょ予選繰り上げエントリーの連絡だった。午後11時半青森発の青函フェリーに飛び乗り、日付が変わった午前3時20分函館着。自身の運転で予選開始約1時間半前の8時ごろに大倉山の会場に到着した。「当然チャンスがあれば、この舞台を逃す手はないので。W杯はそういう舞台。それだけやる価値がある舞台」と執念を見せた。

練習もできず一発本番。飛び慣れた台だったが、距離を伸ばせなかった。今季初めて11月の開幕戦からW杯に参戦も、W杯ポイント(30位以内)を獲得できずに12月にメンバーから外れて帰国。国内でのコンチネンタル杯で開催国枠での札幌大会代表入りを目指すも、惜しくも切符を逃していた。だから緊急招集にも辞退は決してしなかった。「出られないと思っていて、出られたのはうれしい」。W杯舞台に立てた喜びがあった。【保坂果那】