【バレー】ミラノ石川祐希17得点で2年連続の準決勝進出へ好発進「勝利できたことが何より大きい」

石川祐希(23年9月撮影)

<イタリアリーグ・セリエA1部:ミラノ3-2ピアチェンツァ>◇プレーオフ準々決勝第1戦◇6日(日本時間7日)

日の丸のエースが、世界最高峰の舞台で輝きを放った。レギュラーシーズン6位のミラノに所属する男子日本代表主将の石川祐希(28)が、3戦先勝方式の準々決勝初戦でピアチェンツァ(同3位)と対戦。チーム2位の17得点でフルセット勝ちに導き、2年連続の準決勝進出へ好発進を決めた。パリ五輪での1972年ミュンヘン大会以来52年ぶりのメダル獲得に向け、イタリアの地で牙を研ぐ。

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右手を大きく握り締め、ほえた。ミラノでも攻守の枢軸を担うエース石川が、気迫あふれるプレーでチームを引っ張った。

セットカウント2-2で迎えた最終第5セット。1-1の場面で、味方のミスで観客席周辺までそれたボールを一直線に追いかけた。間一髪でコートに戻し、そこから自らのブロックアウトで得点。3-2でも、このリプレーのようなプレーでチームを盛り立てた。終盤にはサービスエースを連発。大事な初戦勝利を引き寄せ、「勝利できたことが何より大きい。厳しい戦いが続くので1戦1戦、1点1点を大事に戦っていきたい」と、うなずいた。

昨季は、準々決勝でレギュラーシーズン無敗だったペルージャを退け、チーム初の4強入り。イタリア8季目で新境地に達し、「上4つに入ることは間違いなく目標になっている。引き続きトライしていかなければ」と目線を上げた。

今季は、昨秋のW杯バレーから悩まされていた腰痛の影響もあり、レギュラーシーズン中盤に2試合欠場。それでも「ただやれることをやるだけ」と焦ることなく、終盤にピーキングを合わせてきた。「五輪もあり、非常に大切な1年。結果を残せる準備をしていきたい」。ミラノでの栄冠を手土産に、パリ五輪シーズンを全力で戦い抜く。【勝部晃多】

◆セリエA 1946年に開始。現在男子は1部(スーペルリーガ)から3部までで構成され、1部は12チームが参加。レギュラーシーズンは9月から翌年3月にかけて行われ、ホームアンドアウェー方式で各チーム2回ずつ対戦する。上位8チームがプレーオフに進出し「スクデット」と呼ばれる優勝を争う。世界最高のセッターとして知られるジャネッリやザイツェフら自国選手をはじめ、ポーランド代表のレオンなど、世界のスーパースターが在籍する。

◆男子日本代表の今後 昨秋に東京・代々木第1体育館で行われたパリ五輪予選W杯バレー(プールB)で米国に次ぐ2位となり、各プールで上位2カ国に与えられる五輪切符を獲得。世界ランキングはポーランド、米国、イタリアに次ぐ、過去最高の4位に浮上した。パリ五輪本戦に向け、5月から開催されるネーションズリーグ(VNL)に参加。戦力の底上げを目指す。VNL第2週(6月4~9日)は福岡・北九州市で行われる。