<イタリアリーグ・セリエA1部:モンツァ3-1チビタノーバ>◇プレーオフ準々決勝第1戦◇6日(日本時間7日)
日の丸のエースが、世界最高峰の舞台で輝きを放った。男子日本代表でレギュラーシーズン5位のモンツァ高橋藍(22)が、3戦先勝方式の準々決勝初戦でチビタノーバ(同4位)と対戦。途中出場ながら攻守で存在感を示し、3-1の勝利に貢献した。パリ五輪での1972年ミュンヘン大会以来52年ぶりのメダル獲得に向け、イタリアの地で牙を研ぐ。
◇ ◇ ◇
初めて経験するプレーオフでも、高橋は冷静に自身の仕事に徹した。第1、2セット(S)は途中交代で出場。セットカウント1-1で迎えた第3S以降はセット頭からコートに立ち、多彩なアタックで5得点を挙げた。安定したレシーブでもスタンドを魅了し、セット連取で勝利に導いた。
今季からモンツァに加入。新天地でも、堅実なプレーと明るい人柄でチームを支えてきた。今年1月末に負った左足首のケガは完治していない。それでも「強くなって戻ってくる」と執念を燃やし、欠場はわずかに1試合のみ。後半戦も得意の守備でチームの上位進出に貢献してきた。
パドヴァでプレーした昨季までの2年間は11位、10位とチーム成績では振るわなかった。それだけに今季は「充実の年」と上位でプレーする喜びをかみしめている。勝ち進めば、決勝でレギュラーシーズンでは不完全燃焼に終わった石川との日本人エース対決が実現する可能性もある。全力でコートに立ち続け、「結果を出すことが全て」と見据えるパリ五輪へ-。飛躍を遂げるプレーオフにする。
◆セリエA 1946年に開始。現在男子は1部(スーペルリーガ)から3部までで構成され、1部は12チームが参加。レギュラーシーズンは9月から翌年3月にかけて行われ、ホームアンドアウェー方式で各チーム2回ずつ対戦する。上位8チームがプレーオフに進出し「スクデット」と呼ばれる優勝を争う。世界最高のセッターとして知られるジャネッリやザイツェフら自国選手をはじめ、ポーランド代表のレオンなど、世界のスーパースターが在籍する。
◆男子日本代表の今後 昨秋に東京・代々木第1体育館で行われたパリ五輪予選W杯バレー(プールB)で米国に次ぐ2位となり、各プールで上位2カ国に与えられる五輪切符を獲得。世界ランキングはポーランド、米国、イタリアに次ぐ、過去最高の4位に浮上した。パリ五輪本戦に向け、5月から開催されるネーションズリーグ(VNL)に参加。戦力の底上げを目指す。VNL第2週(6月4~9日)は福岡・北九州市で行われる。