【フェンシング】江村美咲W杯で準優勝「無欲の勝利かも」国際大会で節目の通算10個目メダル獲得

フェンシング女子サーブルのW杯個人で銀メダルを獲得した江村美咲(日本協会提供=24年3月16日)

<フェンシング:サーブルW杯>◇16日(日本時間17日)◇ベルギー・シントニクラース◇個人

フェンシング女子サーブルで世界選手権2連覇の江村美咲(25=立飛ホールディングス)が、銀メダルを獲得した。ワールドカップ(W杯)のメダル獲得は5度目で、グランプリ(GP)大会の3度と合わせて通算8個目のメダル。2年連続で金色の輝きを手にした世界選手権も加えると、国際大会で節目の通算10個目となるメダルを獲得した。

五輪レース最終戦のW杯を世界ランキング3位で迎えた江村は、ラウンド16でウズベキスタン選手、準々決勝で日本の福島に競り勝って4強入り。準決勝で世界ランク2位のテオドラ・グクンドゥラ(ギリシャ)も15-9で破った。

決勝では、同1位のサラ・バルゼ(フランス)に8-15で敗れたものの「今回は事前合宿のスペインでも十分と言える準備ができず(左足の痛みが続いているため)メダルを取れるとは思ってもいませんでした」という状況で表彰台。昨年7月の世界選手権で2年連続の金メダルをつかんで以来の表彰に笑顔を見せた。

日本協会を通じて「無欲の勝利とも言えるかもしれません。久々のメダルはうれしいです!」とコメントを寄せて「その中で、いつもより柔らかい動作ができたり、冷静に試合を分析できたり、良い点、もっと粘り強く足を使いたかったのに、それができなかった反省点など、分析しなければいけない点はたくさんあると思います。まだ試合動画を振り返れていませんが、次につなげるためにも客観的に見て分析する予定です」と、すぐ先を見据えた。

「まずは明日の団体戦まで戦い切って、団体戦での五輪チケットを獲得し、治療に専念したいです」ともコメントした通り、翌17日は左足の痛みをおして団体に強行出場。尾崎世梨、高嶋理紗、金子優衣奈とともに、今夏パリ五輪(オリンピック)出場権の獲得に貢献した。アジア・オセアニアゾーンで最上位になり、パリ切符が内定。この種目で団体枠を自力で獲得するのは初めての快挙だ。

正式な五輪代表選手は5月中旬の日本協会理事会で承認を受けてから発表されるが、世界女王の選出は確実。「1番の目標であるパリ五輪に向けて、さらに精進したいと思います! 応援ありがとうございました」。五輪レースを納得の形で締めくくり、いざ花の都へ向かう。【木下淳】