バスケットボールのBリーグ・レバンガ北海道・折茂武彦社長(54)が16日、米プロNBAで6シーズンを戦い、来季から日本でのプレーを表明している渡辺雄太(29=グリズリーズ)に、正式な獲得オファーを出したことを公表した。今季終了報告のために訪れた札幌市役所で「エージェントを通して、彼には(オファーが)伝わっていると思う。(北海道に)来てくれれば1番いい」と、並々ならぬ思いを口にした。
元日本代表としての縁も武器に、争奪戦に本格参戦する。11年4月、ロンドン五輪アジア地区予選に向けて召集された日本代表候補の最年長が折茂社長、最年少が当時尽誠学園高2年の渡辺だった。当時のトーマス・ウィスマン監督に「笑い話で『親子ぐらいの年だな』と、みんな(代表候補選手)の前で言われた」と述懐する。お互いに、知らない間柄ではない。
「獲得できるチャンスがあるならば、当然いろんな話しがしたい。北海道の地域の魅力だったり、札幌の魅力だったり、我々のチームの魅力だったりということを、彼(渡辺)にお伝えできればいいのかな、とは思っています」と、獲得交渉で直接出馬の機会が来た場合は、国内でも指折りの北海道の味覚や生活環境の良さについても、伝えていく意向を示した。
北海道で折茂社長と共闘してきた桜井良太(41)が今季で引退。所属外国人選手3人の契約満了退団も発表した。来季チーム構想はほぼ白紙で、渡辺中心のチーム作りができる有利さがある。北海道は今季1試合平均4600人を超えた熱いファンの存在がありながら、優勝もプレーオフも経験できていないだけに“歴史を創る”魅力もある。「最終的にはもちろん彼が決めること。ただ、北海道が(渡辺を)これだけ必要だということは伝わっているはず」と折茂社長。まさに人事を尽くして、渡辺を待つ。