【ラグビー】BL東京14季ぶりV!低迷、経営不振乗り越え…リーチ「最後まで戦い続けるチーム」

埼玉対BL東京 前半、トライを決めたBL東京ジョネ・ナイカブラ(中央)を祝福するリーチ・マイケル(右)ら選手たち(撮影・浅見桂子)

<ラグビー・リーグワン1部:BL東京24-20埼玉>◇プレーオフ決勝◇26日◇東京・国立競技場

東芝ブレイブルーパス東京(BL東京、リーグ2位)が、前身のトップリーグを含めて14季ぶり6度目の優勝を飾った。

2季ぶりの頂点を目指した埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉、同1位)を下し、強豪の復活を証明した。NO8リーチ・マイケル主将(30)は「本当にさすがのワイルドナイツ。最後の最後まで戦い続けるチーム。どこからでもトライを取れる。本当に今日は運が良かった」とかみしめた。

強みを信じて前に出た。

相手SO松田力也の2PGで0-6。それでもFWがスクラムで優位に立ち、相手の反則を何度も誘った。前半27分にはゴール前のスクラムから右へ大きく展開し、23年W杯日本代表WTBジョネ・ナイカブラがトライ。10-6で折り返した。

後半に入ると、相手は今季限りで現役を引退するフッカー堀江翔太など、FW第1列を総入れ替え。主導権の握り合いとなった。

5分、相手陣でのラインアウトからナイカブラがスペースを見つけ、右隅を駆け上がってトライ。17-6と流れを引き寄せた。

それでも粘る埼玉の猛攻を受けて4点差。最終盤にはTMO(ビデオ判定)で堀江のパスがスローフォワードと判定され、トライが取り消されるなど、運も味方した。激闘だった。

苦しい時代を乗り越えた。15年度のトップリーグ準優勝を最後に、16年度から9位、6位、11位…と低迷が続いた。東芝本社の経営不振もあり、暗いニュースが続いた。

それでも10季ぶりに主将を務めたNO8リーチ・マイケル主将は言う。

「世界の現代ラグビーと過去のラグビーの間で、東芝はとどまってしまった。それでも大事な部分、コンタクトにプライドが残っていました」

19年にニュージーランド出身のトッド・ブラックアダー・ヘッドコーチが就任。スクラム、接点で前に出るプライドを生かしながら、トップチームとの差を詰めていった。2季前の22年、リーグワン1シーズン目に4位でプレーオフを経験。そこに23年W杯でニュージーランドを準優勝に導いたSOモウンガ、フランカーのシャノン・フリゼルら世界的スターが加わった。

伝統と新たなスタイル。BL東京が新時代へと足を踏み入れた。【松本航】