<スーパーGT第3戦>◇決勝◇2日◇鈴鹿サーキット
3時間制でレースが行われ、GT500クラスは、37号車のDeloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ組)がポール・ツー・フィニッシュを飾った。14号車のENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺組)が2位、16号車のARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT(大津弘樹/佐藤蓮組)が3位だった。
好スタートを決めた37号車は、後続とのリードを広げていった。5周目には14号車が16号車をかわし、2位に浮上。
ホンダ勢は21周目に同じARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTの16号車と8号車(野尻智紀/松下信治組)が接触したり、22周目に64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき組)が17号車のAstemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進組)と接触しコースアウトしたりと“同士打ち”が目立った。
後半、37号車と14号車がトップを争う展開に。スーパーGTでは、1人のドライバーがレース走行距離の3分の2を超えてはならない。残り1時間近くなり、両陣営ドライバー交代のタイミングが近づく。
先にピットインしたのは37号車。前を抑えられていた形の14号車の大嶋和也(37)はここで猛スパート。2周後に自身がピットインするまでに大幅なマージンを築く。
だが、14号車はピットアウトする際、ピットインしようとすぐ後ろにいた100号車と接触しそうになる。これが安全性に欠けるとみなされ、14号車にドライブスルー・ペナルティーが課された。ペナルティーストップ後、14号車は4位に後退した。
だが、あきらめない14号車の福住仁嶺(27)は残り約38分、72周目のバックストレートで36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太組)を抜き3位。そして残り約25分、79周目のシケインで16号車をかわして2位まで追い上げる。しかし、猛追もここまでだった。
笹原右京(28)とジュリアーノ・アレジ(24)はとにスーパーGT初優勝。笹原は「今までポール・ポジションは取れたけど、なかなか優勝できなくて…やっと勝てた。第2スティントは、少しトラブルがあって想像以上に苦しい展開だった。14号車が本当に速くて、彼らがペナルティーを受けてしまったのは残念。しかし、僕たちがミスなく戦った結果だと思うので、今日は素直に喜びたい」と感慨深げに語った。
アレジは「最後のスティント、14号車がすぐ後ろにいたので、アウトラップが一番大事だと意識していた。14号車のペナルティーは気の毒に思う。チームは今週末ミスがなく、車も速かった。トムスのファンとトムスチーム、いいパフォーマンスを見せた笹原に感謝したい」と笑顔。
ミハエル・クルム監督(54)は監督として初優勝。「完璧なレースだった。ドライバー2人が信じられない仕事ぶり。(笹原)右京は14号車のプレッシャーを受け続けながら好走した。ジュリアーノ(・アレジ)も最後のペースがとても良かった。ポール・ポジションに続いて、優勝もできて素晴らしい週末だった」と満足げだった。
GT300クラスは「大魔神」こと佐々木主浩(かずひろ)氏(56)が総監督を務める777号車のD'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ組)がクラス優勝した。
佐々木総監督は、久々に観客の前に立って緊張していると言いつつも「第1戦、第2戦といろいろあったが、この3戦目でみんな協力し合って、本当にいい結果を出せた。チームの勝利だと思う」と、快勝を喜んでいた。