柔道のパリ五輪(オリンピック)日本代表内定選手5人を擁するパーク24の壮行会が5日、東京・西五反田の本社で行われ、所属する男子66キロ級の阿部一二三(26)73キロ級の橋本壮市(32)100キロ級のウルフ・アロン(28)と女子52キロ級の阿部詩(23)78キロ超級の素根輝(23)が出席した。
社員からの質問コーナーでは、期待への応え方を問われた詩が「東京五輪から期待されていると感じることが多くて、たまに不安にもなりますけど、常に1日1日、進化したい、成長したいと思っているので、いかに自分自身が成長できるかだけを考えています」と答えた。
幼少時に、柔道以外のスポーツもたしなんだ中、柔道を選んだ理由を聞かれた素根は「柔道以外に3つ、習い事をしていました。水泳、ピアノ、マット運動などスポーツクラブ。その中で、父親が厳しかったこともあるんですけど、柔道に絞れと(笑い)。自分も強くなりたいなと思って、柔道だけを続けてきました」と語った。
一二三は、新型コロナ禍の東京五輪と違って有観客となるパリ大会に向けて「自分は試合会場に入るとオンのスイッチが入る。自然と集中力は高まる。あと、妹がいるので。兄として負けられないな、っていうところがあるので。自然と集中力は上がってくる」と話した。
メンタル面を尋ねられた橋本は「落ち込んだ時、ネガティブなこと考えず、ポジティブなことを考えて次につなげたいと考えています」とした。
過酷な減量について心配? されたウルフは「一時は120キロくらいまで増えてしまったんですけど」と笑わせながら「最近は107キロくらいを維持して、練習と試合の状態を近づけるようにしています。減量も急激ではなく徐々に落として、最後は3キロくらい水分で落とすんですが、同時に体重をギリギリまで戻すことを意識しています。100キロ級だと105キロまで戻していいんですが、水分、炭水化物で、動きやすい体に戻すようにしています」と裏事情を明かした。
続いて、パーク24柔道クラブの児童からの質問コーナーも、なごやかに行われた。
-柔道の楽しいところはどこですか
一二三「小っさい頃から変わらないのは、相手を投げた時が一番楽しくて。練習で決まるのもうれしいけど、試合で決まるのが一番楽しいかなと思います」
-大人になったらパーク24で柔道をしたいです。どうすれば入れますか
橋本「一生懸命、強くなって。そこにいらっしゃる吉田(秀彦)総監督に声をかけていただければ(笑い)。ぜひパークで活躍する選手になってください」
-小学生の時、ご飯は何杯くらい食べていましたか
ウルフ「ご飯より、おかずが大好きで。よく冷蔵庫をあさってましたね(笑い)。夜中にソーセージとか…今も親にはバレてないと思うんですけど、僕のせいです。ご飯は2杯くらいかな」
-どんなことをするとリラックスしますか
素根「平日は毎日練習なので、休みは寝ていることが多いです(笑い)。あとは好きなアーティストのライブ。いい息抜きになっています」
-子供の頃からオリンピック選手になる夢はありましたが
詩「そうですね。柔道を始めた頃から常に意識していて、ずっと夢として持ち続けていました」
最後に、パリ五輪に向けた意気込みを全員で。それぞれ感謝を述べた上で、次の通り抱負を語った。
詩「あと約2カ月後に迫ったパリ五輪。パリの舞台で一番、輝きたいと思っているので。全力で戦いたいと思っているので、皆さんも全力で応援してください!」
素根「必ず金メダルを獲得できるように1戦1戦、全力で戦い抜きます」
一二三「2回目の五輪で2連覇という目標を必ず達成して、妹とまた同日優勝して、このパーク24に金メダルを持ってきたいと思います」
橋本「入社して10年目です。この会社で成長させていただきました。感謝の気持ちを忘れず、柔道人生の集大成で臨みます」
ウルフ「(移籍で)入社2年目です(笑い)。全てのモチベーションを力に変えてパリ五輪で2連覇できるように頑張ります」
花束を手に記念撮影し、声援と拍手を受け、開幕が7月26日に迫る実感を高めていた。【木下淳】