フィギュアスケート女子で2月の4大陸選手権で初優勝した千葉百音(もね、19)と、世界ジュニア選手権2連覇中の島田麻央(15=いずれも木下アカデミー)らが13日、世界的なコーチから指導を受けた。
京都・宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナで公開された練習に、「ハーネス練習」の世界的な指導者、カナダ人のジェフ・ディオニシオ氏(51)が参加した。
ハーネスと呼ばれる補助道具でコーチから真上につり上げられた選手が、ジャンプの高さや滞空時間を補われ、高い技術の習得などを目指す。同氏はかつて、羽生結弦さん、金妍児(キム・ヨナ)さんといった男女の五輪金メダリストらを指導した、ハーネス練習の第一人者だ。
「選手はハーネスがある安心感で、ジャンプをする自信につながることがある。ジャンプがなぜ成功しないか、学ぶこともできる」とディオニシオ氏。
持論は「僕が(ハーネスで)力を加えすぎると、ジャンプが崩れていく。選手本人が跳ばないといけないので、パズルのピースのように何が足りないか探してもらう」。選手を引っ張り上げすぎないよう、自然に近い形で補助している。
過去に別の指導者でハーネス練習の経験がある千葉は、ディオニシオ氏の指導に「先生は自分が普段、跳んでる感覚に沿った上げ方、タイミングなので(ハーネスを)外した時に、自分の感覚につなげやすい」と歓迎。
4回転トーループの練習にハーネスを使用した島田は「ハーネスで跳べるようにするというよりは、どこがだめでコンスタントに跳べないかを教えてもらえた」と収穫を強調した。
木下アカデミーや浜田美栄コーチ(64)の依頼で、今回は12日から5日間の日程でカナダ・トロントからの来日が実現。名コーチは「千葉と島田の両選手からは、過去に教えた五輪選手と同じくらいのエネルギーを感じた」と、レベルの高さに驚いていた。