日本ハンドボール協会は16日、五輪(オリンピック)2大会連続出場中の男子日本代表「彗星(すいせい)ジャパン」の新監督にスペイン出身のトニー・ジローナ氏(51)が就任すると発表した。
都内で記者会見を行い、台風接近の影響によりオンラインで質疑応答。過去にチュニジアやセルビアを指揮したジローナ氏は「責任を持って(28年)ロサンゼルス五輪に向けての挑戦に取り組みたい。(25年1月の)世界選手権で出場32チームの中のベスト15~20を目指したい。五輪は1次リーグ突破し、ベスト8を狙いたい」と目標を掲げた。
パリ五輪は1次リーグ5戦全敗で終了。宮本英範専務理事は契約をロサンゼルス五輪後までと明かし「都度都度、会話を密にしたい。そういう意味ではメジャーな大会でゴールを設定し、都度、振り返りをする」と今後の歩みを見通した。
日本代表監督をめぐっては2月にアイスランド出身のダグル・シグルドソン氏が辞意を表明し、4月にスペインの強豪バルセロナを率いるカルロス・オルテガ氏が就任。パリ五輪までの短期間を率いてきた。日本協会は23年10月に36年ぶりの五輪自力出場を決めた直後から、パリからロサンゼルス五輪にかけた4年間を見据えて候補者のリストアップを行っていたという。
宮本専務理事は「体格が急激に(他国と)同じにはならない。スピードを生かしたハンドボールをしたい。次の4年においてはスペインのハンドボールを」と絞り込みの過程に言及し、新監督のジローナ氏も「彼とは長い友人関係。今回の五輪前、期間中、後も具体的な話をしてきた」とオルテガ前監督との関係性を明かした。
8月22日には新体制初陣として、フランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)と東京・代々木第1体育館で対戦する。4年後に向けた第1歩として、04年生まれの中沖仁希太(なかおき・にきた、20=日体大)橘光太郎(20=大体大)長谷川惣唯(そい、19=中央大)小坂井瞭(20=筑波大)など若手を多く招集。ジローナ氏は「五輪を見て、非常に日本のポテンシャルを感じた。若い世代を育てることで、成長にも関わっていきたい」と強化と育成の二兎(にと)を追う。【松本航】