<国民スポーツ大会:体操成年女子>◇7日◇第1戦◇SAGAアリーナ
体操女子のパリ五輪代表を飲酒、喫煙問題で辞退した宮田笙子(19=順大)が、福井県選手団の一員として出場した。五輪代表入りを決めた5月のNHK杯以来の実戦で、チームを優勝に導いた。時折涙を浮かべながら演技し「深く反省している。(過ちに)真摯(しんし)に向き合い、競技生活を全うしたい」と再出発を誓った。
最初の種目となった跳馬前のウオーミングアップ中から涙をぬぐった。さまざまな思いが胸に去来したのだろう。演技では集中し、着地もしっかりと止め、笑顔も見せた。平均台では何度かバランスを崩すも耐えて落下せず着地も決めた。
3種目の出番となった最後は得意の床運動。パワフルな跳躍を次々に決めて、笑顔でフィニッシュ。直後におえつして両手で顔を覆った。大会前にけがが重なったが「不安だったが、福井県の方々、チームのみんなを思い、最後までやり切ることが使命だと思った。やり切れたことは大きかった。ここから自信の持てる演技を積み上げ、大好きな体操を誰よりも楽しめるように頑張っていきたい」。チームメートと抱き合った。涙が止まらなかった。
代表選手としての行動規範に反する疑いがあると内部通報を受け、五輪直前にフランスから帰国。日本体操協会の聞き取り調査で1度ずつの飲酒、喫煙を認めてパリ五輪を辞退した。他代表メンバーへは謝罪と応援のメッセージを送った。
先月から練習を再開していたが、8月下旬の全日本学生選手権(鹿児島市)は欠場していた。京都市出身だが、福井・鯖江高出身のため、今大会は福井県の成年女子代表を務めた。