<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ>◇27日(日本時間28日)◇カナダ・ハリファクス◇男子フリー
佐藤駿(20=エームサービス/明大)が2位に入り、GPシリーズ6度目の表彰台入りとなった。
フリー4位の164・64点で合計261・16点。2本のジャンプで転倒も、2位だったショートプログラム(SP)のリードを生かした。2季ぶり2度目のファイナル(12月、グルノーブル)進出をかけ、第6戦中国杯(11月22~24日)へ臨む。山本草太(中京大)は合計257・00点で4位。イリア・マリニン(米国)は301・82点でGP2連勝を飾り、ファイナル進出一番乗りを決めた。
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佐藤は「あぁ、終わったな」と表彰台を諦めかけた。冒頭の4回転ルッツ、後半のトリプルアクセル(3回転半)で転倒。演技後はうつむきながら得点を待った。最終滑走のマリニンを残して2位以上が確定すると、両手で顔を覆った。「少しホッとした」。3位のチャ・ジュンファンを0・85点上回り、ファイナル進出へ前進した。
冷静さが2位死守につながった。冒頭のジャンプで転倒も「跳び急いでいた」と落ち着いて分析。「失敗してしまったジャンプはしょうがない」と切り替え、3本の連続ジャンプは全て決めた。2本連続でのミスはなく、ジャンプなどの得点を示す技術点はフリー3位の87・79点。「思ったよりも出ていた」と大崩れはしなかった。
ただ、優勝したマリニンには40点以上の差をつけられた。4回転ジャンプを軽々と跳ぶ姿に「次元がすごく違う」と受け止めつつも、同じ04年生まれの王者は絶好の教材。4回転ルッツを観察すると、体を開かずに回転軸を定め、高速で回り切っていた。自身も武器とするジャンプだが「恐怖心がある」と安定性が課題。「軸の取り方だったりをまねしたい」と続けた。
何よりもマリニンとの競演は、闘争心をかきたてられる。「あれだけすごい4回転を見ることができる。自分にとってもプラスになる」。学ぶだけではなく、競っていく。「将来的に勝負していく上で、勝っていかなきゃいけない」。その差を縮め、追い越すために。2位では満足できない。【藤塚大輔】
〇…世界王者のマリニンが初優勝を飾り、2連覇が懸かるGPファイナル進出一番乗りを決めた。4回転3種3本の構成で、フリーもトップの195・60点。世界初のクワッドアクセル(4回転半)成功者は「60~70%の力」と疲労を考慮しながら、第1戦スケートアメリカとの連戦をともに制した。封印している4回転半へも意欲を示し、さらなる成長を誓った。