【フィギュア】織田信成が最後のマツケンサンバ「明日で現役は終わる」4回転成功で有終の美へ

成年男子SPの演技を終え、笑顔を見せる織田信成(撮影・前田充)

<フィギュアスケート:国民スポーツ大会冬季大会(旧冬季国体)>◇第2日◇28日◇岡山・ヘルスピア倉敷◇成年男子ショートプログラム(SP)

全日本選手権4位で、今大会限りでの競技者引退を表明している織田信成(37=大阪)が、最後の「マツケンサンバ」を踊った。

ユニークなダンスと特徴的なフレーズで一世を風靡(ふうび)した人気曲を背に、楽しそうに氷上を舞った。冒頭の4回転トーループを耐えると、トリプルアクセル(3回転半)も軸を乱しながらも着氷。最後のルッツ-トーループの連続3回転も決め、77・60点で2位につけた。演技後は目に涙をためながら「自分だけの努力だけではなく周りのサポートがあってここまでこれた。感謝の気持ちを持って滑った」と、白い歯を見せた。

08年全日本選手権で初優勝し、10年バンクーバーオリンピック(五輪)では7位。13年の全日本後に1度現役を退いたが、22年秋に電撃復帰した。昨年末の全日本選手権は37歳にして4位入賞。11年ぶりの出場となった大舞台の後は、多くの人たちから「見たよ」と声をかけられたという。

2度目の競技生活で改めて痛感したのは、周囲あってこその自分という思い。今大会も夫人が同行し、リンクサイドではおいで少年男子に出場する信義や大阪連盟の大応援を背に受ける。「明日で現役は終わるんですけど、これからも氷上に立つ身として、感謝の気持ちを持ち続けたい」と誓った。

今後は「お声がけいただける限り出たい」とアイスショーやイベントなどに活躍の場を移す予定。

29日には現役最後の競技となるフリーを迎える。これまでは朝6時からの早朝練習や午前0時からの深夜練習などを週数回こなす生活をしており、「早く苦しい練習から解放されたい」と本音もちらり。それでも「全日本選手権で失敗した4回転を絶対に決めたい」と言い切った。

織田が有終の美を飾る。