【AS】日本代表の宮川美哉新HCが誓い 井村雅代さんから「やってこい」自身は五輪メダル5個

公開練習で指導する宮川ヘッドコーチ(撮影・滝沢徹郎)

アーティスティックスイミング(AS)日本代表で現役時代に五輪5つのメダルを獲得した宮川(旧姓立花)美哉新ヘッドコーチ(HC、50)が14日、新たなチームの方向性を示した。

都内で練習を公開。7月にシンガポールで開かれる世界選手権を念頭に「私たちは挑戦者の位置。いかに前に食らい付いていくか。メダルをもちろん視野に入れないと取れない」と誓いを立てた。一方、2人で行うデュエットはテクニカルとフリーで異なるペアを想定しており「挑戦して試せるのは今年しかない。来年になったら(28年五輪の)ロサンゼルスを見据えていかないとダメ」と特長の違う組で強化を図っていく。

24年夏のパリ五輪ではチーム5位、デュエット8位でメダルを逃し、9月中旬ごろにHC就任の打診があったという。自身は現役時代に96年アトランタから五輪3大会連続出場を果たし、銀4個、銅1個のメダルを獲得。恩師の井村雅代コーチ(74)からは「やってこい」という一言で、背中を押されたという。

24年12月末の選考会を経て、年明けから本格的に代表メンバーでの活動が始まった。選考会前から重きを置いたのは体作り。現在も2リットルのペットボトルを持ち、高さを意識しながらの立ち泳ぎの練習などが組み込まれ、パリ五輪代表の小林唄(22=長野ASク)は「早く進めるものではないので、ゆっくりと進む。地味ですが、リフトのためには立ち泳ぎが強くないと上がらない。重点的にやっています」と説明した。

2月末から国際大会を転戦し、最初の大舞台である世界選手権に向けての強化が進んでいく。パリ五輪代表でデュエット、チームに加えてソロにも挑戦する比嘉もえ(17=井村ク)は「(日本の課題は)たくさんありますが、一番は迫力が劣っている。海外の強いチームはテレビで見るより、生で見た時の迫力がすごい。一体感、目力の強さで圧倒されるのを会場で見て感じてきました。今の私たちにはまだまだ足りていない。また違う日本を見せられる1年。『日本は変わったんだぞ』というのを世界に見せ、今年は今年でしっかりと1歩1歩、課題をクリアしながら前に進みたいです」と誓った。【松本航】