【スポクラ】パリ銀の安楽宙斗プロ転向「最強クライマーであり続ける」初の名刺も 八千代高卒業

千葉・八千代高を卒業し、プロクライマーとして歩むことを表明した安楽宙斗(撮影・松本航)

スポーツクライミング男子複合で24年パリ五輪(オリンピック)銀メダルの安楽宙斗(18)が12日、プロクライマー転向を表明した。

7日に千葉・八千代高を卒業。都内で記者会見に臨むと、所属するJSOLの永井健志社長から新社会人として名刺と名刺入れを贈られ「名刺はもらったことはたくさんありますが、渡したことはないので『社会人なんだな』と思いました」とほほえんだ。

4月には同社の新入社員とともにビジネスマナーを学ぶといい、永井社長から「名刺を忘れずに持ってきてください」と声をかけられた。

1人のプロクライマーとして、新たな挑戦が始まる。

自身では高校2年生のころから大学進学ではなく、プロの道を志したといい、パリ五輪を経て決断を周囲に伝えた。

「一番はクライミングを突き詰めて、頑張りたいと思ったところです。クライミングがすごく好きで、しょっちゅう考えてしまう。まずは第一にクライミングに集中する時間がほしい。大学で強く学びたいと思ったことも、今はありませんでした。だったら今は、集中できると思っているクライミングを、頑張ろうと思って決断しました」

家族や友人、五輪2大会出場の楢崎智亜らプロクライマーにも相談の上で下した決断。目標を「最強のクライマーであり続けること」と定め、確立された練習法やトレーニング法がないスポーツクライミング界で、新たな可能性を見いだしていく。多くの人へと競技の魅力を伝えることも念頭に「生涯クライミングを通して、成長し続けたいです」と誓いを立てた。

3年後の28年ロサンゼルス五輪金メダルを意識しながらも、まずは9月に韓国・ソウルで行われる世界選手権に集中する。

「ボルダーでは上半身と下半身の連結、僕はつなげて動かすのが得意じゃない。そこで周りに差をつけられる。リードは細かいところを詰めたい。今年一番いい状態に仕上げて、大会に臨みたいです」

世界のトップ選手でありながらも、さらなる成長へ貪欲に誓った。【松本航】