【カーリング】フォルティウス吉村紗也香「悔しい」敵地で韓国に惜敗 “厄年”払い五輪切符確保へ

第5E、ミスショットに悔しそうな表情を見せる日本代表スキップの吉村(撮影・飯岡大暉)

<カーリング:世界選手権>◇15日◇予選リーグ◇韓国・ウィジョンブ

【議政府(韓国)=飯岡大暉】世界ランキング5位の日本代表「フォルティウス」が、初戦で韓国(同3位)に8-10で敗れた。26年ミラノ・コルティナ五輪出場枠が懸かる大会で黒星発進。第2エンド(E)で4失点し、第8Eに同点に追いついたものの、延長戦で突き放された。日本勢の五輪前年は成績が良くない中、今日16日のイタリア(同8位)中国(同17位)との2連戦で流れを変える。

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黄色いストーン(石)がハウス(円)の中心に止まると、ソウル近郊ウィジョンブの観客が総立ちとなった。延長の第11E。勝ったのは日本、ではなく韓国だった。敵地でライバルにはね返され、スキップ吉村紗也香(33)は「めちゃめちゃ悔しい」と唇をかんだ。

前半に流れをつかめなかった。第2Eに4失点。直後の第3Eこそ3点で反撃したものの、第5Eに再び窮地に陥った。2投目をガードに当てるミス。またも4失点の危機を招いた。司令塔は、右手で頭をかき腕を組んで、眉間にしわを寄せた。敵の失投で2失点にとどまり救われたが、大敗につながる可能性もあっただけに反省の弁を重ねた。

ハーフタイムには笑顔で情報交換し、後半へ。不利な先攻は失点を1ポイントずつに抑えながら第8、10Eと2度、同点に追いつく意地は見せた。チームのショット成功率も86%で宿敵の83%を上回り「複数得点を狙いながらジワジワ縮められた」が、要所で精度を欠いて勝ち切れなかった。

“厄年”にも苦しむ。14年ソチ大会以降、五輪の出場枠は前年と前々年の世界選手権2大会の成績で決まる方式に変更された。その中で日本は「前年」に結果を残せていない。13年の中部電力は7位、17年は出場権すら取れなかった。そして21年。吉村、リード近江谷、サード小野寺の3人は当時、北海道銀行で出場。新型コロナ禍で後に進出条件は一部変わったが、通算5勝8敗で11位。22年北京大会の切符を逃していた。

以来4年間の成長には自信がある。いずれも30代半ばとなり「メンタル面ですごく落ち着いていて、試合を楽しみながら自信を持って投げられている」と手応えを明かす。この日も「アウェー感はあったけど落ち着けた。これまで準備してきた証拠」と前を向いた。

16日は1日2戦だが、過密日程も経験済みだ。「どのチームも本当にうまいけど、自分たちがショットを確実に決めれば絶対に勝利につながる」。厄を払って五輪切符確保へ前進する。

◆女子世界選手権の大会方式 出場13チームが総当たりの予選リーグを行う。上位6チームが決勝トーナメントへ。1、2位は準決勝にストレートで進出し、3~6位はプレーオフに回る。3位-6位の勝者は準決勝で2位と対戦、4位-5位の勝者は1位に挑む。決勝は23日に行われる。