ノルディックスキー・ジャンプ女子で2018年平昌オリンピック(五輪)銅メダリストの高梨沙羅(28)が、社員交流で英気を養った。
5日、横浜市内の倉庫で、社員として在籍するクラレが行う社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」に参加。全国から不要となったランドセルを集め、学用品などとともにアフガニスタンの子供たちに送る活動で、新入社員75人やボランティアを含めた約200人と、約7000個のランドセルの開梱や検品、箱詰め作業を行った。18年の入社以来、社員としては4度目のオフの恒例行事だが、「日常生活の中で人と触れ合うことがなかなかない。話をしながら、次の子供たちへ夢をつないでいけるような作業ができて幸せ」と白い歯を見せた。
ランドセルは5月下旬に横浜港を出発し、パキスタン・カラチ港を経て陸路でアフガニスタンへ運ばれる。子供たちへの配布は今秋を予定しており「すごく感慨深い。紛争でこまっているアフガニスタンの子供たちに渡って再び使い続けられる。1人でも多くの子供たちに届けたい」と思いをこめた。
3月までの今シーズンは、ルール変更の影響もあり3季連続未勝利に終わり、14季連続の表彰台も逃した。「ルールに適応する難しさを感じたシーズンだったが、そこからたくさんのことを学ぶことはできた。オリンピックがある年なので、そこへ向けて自分のできる限りのことをして、つないでいけたら」と振り返った。
以前から課題としていたテレマークの減点幅が大きくなったことで苦戦を強いられたが、シーズン後半には飛型点で18点を記録するなど成長も示した。日常生活でも着地を意識して右足を前に出すくせを付けており、「地道なトレーニングをつづけていきたい」とうなずいた。
1年を切った26年ミラノ・コルティナ五輪。気持ちを新たに、万全の状態で挑む。