<スーパーGT開幕戦>◇決勝◇13日◇岡山国際サーキット
GT500クラスは、シリーズ2連覇の1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太組)が開幕戦を制し、3連覇へ好発進した。14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺組)が2位。ファイナルラップでホンダ勢の2台を抜き去った39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組)が3位に入り、トヨタ勢が表彰台を独占した。
雨風強い中、セーフティーカー(以下SC)先導で始まった決勝レース。4周でSCが退き、5周目からバトルがスタートした。
しかし、いきなり大きな多重クラッシュが発生した。38号車KeePer CERUMO GR Supraの石浦宏明がスピンし、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTの佐藤蓮、12号車TRS IMPUL with SDG Zのベルトラン・バゲットが避けられず接触。38号車は左ドア吹き飛ぶ大クラッシュだった。レースは赤旗中断となった。
レースは13時55分、7周目からSC先導で再開した。雨はほぼやんだ状態だ。11周目から再びバトル開始。1号車の坪井がポールスタートした14号車の福住をかわしてトップに立ち、リードを広げていく。
微妙な天候で難しいタイヤ選択を迫られる中、57周目で100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTがGT500クラスで最初にドライタイヤへ交換。63周目にはGT500各車が一斉にドライタイヤへスイッチしていく。
その後もコースアウトや接触するマシンが相次ぎ、フルコースイエロー(FCY)やSC出動となるが、1号車は安定した走りでトップチェッカーを受けた。
スタートドライバーを務めた坪井は「ウエットには自信を持っている。昨日悔しい思いをしたので、今日は勝って終わらないと笑って帰れないと思い、気合入った。どんなコンディションでも絶対抜いてやるという気持ちでファーストスティントに臨んだ。序盤に仕掛けることもできたし、リードをしっかり開いた状態で、ドライアップしていく中でのウエットのタイヤのコントロールなど全てうまくいった。昨日の借りは返せたかな、と思います。決勝は2番手からスタートできればチャンスはあるかなと思っていた。しかし荒れたレースだったので、SC明けのタイミングとか不安だった。でもチームがうまくまとめてくれて、作戦も完璧だったので、言うことありません」と満足げな表情。
後半を託された山下も「SC入ると決まったときは『何だよ! めんどくせえな』と思いましたけど、しっかり体を温めて準備できて、SC明けからだいぶ差を開くことができた。自分の頭の中で考えていたことはうまくできたかなと思う。坪井選手がギャップをたくさんつくって渡してくれたんで、余裕を持って走りました」とゆとりを感じさせた。
チームの伊藤大輔監督は「シリーズ3連覇、すごくハードルは高いんですけども、そのためには必ずこの開幕戦で勝ちたいという気持ちがあった。この2人のドライバーが素晴らしい走りで、ミスなく走ってくれることに助けられています。チームも、ストラテジーをうまく決めることができて、ほっとしてます。コロコロ変わるコンディションに対して我々の方がちゃんと合わせられるかというプレッシャーがあった。荒れた天候の中で、これだけ多くのファンの皆さんに来ていただいて、その前で優勝できて、本当にうれしいです」と開幕戦勝利を喜んだ。