【フィギュア】“りくりゅう”フリーでも1位…自己ベスト145.06点「2人とも成長できた」

ペアフリー 華麗な演技を披露する三浦、木原組(撮影・宮地輝)

<フィギュアスケート:世界国別対抗戦>◇19日◇東京体育館◇ペアフリー

世界王者の三浦璃来(23)木原龍一(32)組(木下グループ)が、ショートプログラム(SP)に続いてトップで日本に最高の12点をもたらした。

SPに続き、フリーでも自己ベストとなる145・06点をマーク。従来の自己ベストだった23年世界選手権を0・71点上回った。

木原は「今日は表現は気にせず、滑りたいように滑った。今季積み上げてきたものが評価していただけた」と笑顔。今季最終戦とあり「正直早い段階から僕が足のほうにきていた」と明かしつつ「みんなの応援で最後まで出来た」とかみしめた。三浦も「2人とも成長できた。自分たちがやってきた練習を信じて、あとは楽しむだけだった」と振り返った。

冒頭で木原が三浦を上に投げてキャッチする3回転のツイストリフトに成功。2人が並んで跳ぶ3回転トーループ-ダブルアクセル-ダブルアクセルの3連続ジャンプでは、三浦が1本目を耐えながら着氷し、3本全てを降りた。三浦が木原に投げられながら跳ぶスロージャンプも、2本とも着用させた。

“りくりゅう”が26年ミラノ・コルティナ五輪プレシーズンを駆け抜けた。今季は精神面で波のあった前半戦を経て、年明け2月の4大陸選手権、3月の世界選手権を制覇。最終戦の今大会もSP、フリーともに1位をつかんだ。

大会前の公式練習では、三浦が「まずはケガをしないこと。今季の最終戦なので、楽しく、ケガなく、笑顔で終われるように頑張りたいです」。木原も「今季は全試合出場を目標にやってきたので、ケガなく滑り切ること。世界選手権でもそうでしたけど、完璧じゃなくてもいいから、自分たちのベストを必ず超える。気を抜かずにやっていきます」と完走に重きを置いた。

「世界王者」の肩書にも慢心はない。初の世界選手権優勝を飾ったのが22~23年シーズン。昨季は木原が腰椎分離症となり、前半戦のグランプリ(GP)シリーズ欠場を余儀なくされた。2度目の世界一となった25年3月、開催地の米ボストンで木原は言い切った。

「僕たちは1度、失敗をしている。対処方法が分かっているかなと思います」

2人そろって「気の緩み」と振り返った、世界選手権優勝の翌シーズン。今回はミラノ・コルティナ五輪への1年となる。地に足をつけて、次の準備に入る。【松本航】

◆世界国別対抗戦 9度目の開催となる2年に1度の国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝12点、2位11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他に米国、イタリア、フランス、カナダ、ジョージアが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合順位は得点としない。

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