自動車レースのスーパーフォーミュラで女性ドライバーのJuju(本名=野田樹潤、19)を起用する「Triple Tree Racing」は5日、5月18日の全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦決勝レース中における野田英樹監督(56)の発言に関して「一連の事実関係について」とコメントを発表した。
全文は以下の通り。
SF第5戦九州大会における一連の事実関係について
去る5月18日(日)にオートポリスで開催された2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の決勝レース中、当チーム監督の野田英樹が、レースプロモーターである株式会社日本レースプロモーション様をはじめ選手権関係者各位、ひいては選手権そのものの権威を損なう不適切な発言を無線で行なったことに対し、6月4日付けで当チーム及び監督からの謝罪の意を表明させていただきました。
この件は各報道機関において大きく報道され、また、SNS上でも話題になっていることは周知のことと理解しております。
しかしながら、一部報道や一般のSNS投稿において、事実とは異なる情報が拡散され、また、「何に対してお詫びしたのか」「不適切な発言とは一体何だったのか」といったコメントも散見されるため、実際の無線での発言含め、事実関係について明らかにさせていただきます。
一部報道やSNS投稿では、主に以下の2点が指摘され、大きな波紋を呼んでいます。
1.Jujuが2LAPの周回遅れとなって青旗が提示されたが、Jujuは青旗を無視して後続車に進路を譲らなかった。
2.Jujuに対する青旗提示について、野田監督が無線で「こんなんじゃレースにならないよな。」と不満を表明し、続けて、「Juju、これは政治だ。チームオーナーが誰なのか考えろ」と発言した。野田監督が述べた「チームオーナー」とは、山下健太選手が所属するKONDO RACINGの監督である近藤真彦氏のことであり、同氏がスーパーフォーミュラのプロモーターである日本レースプロモーション(JRP)の会長職を務めていることから「政治」が行われたという意味の発言であった。
しかしながら、これらの理解・記述は真実に反するものです。
まず、同大会でJujuが「2LAPの周回遅れとなった」という事実はありません。
さらに、同大会Jujuが「青旗を無視した」という事実もありません。
青旗の提示を受けた野田監督は無線でJujuに対し、後続車に進路を譲るよう指示を出し、Jujuも指示に従って進路を譲っています。
仮に本当にJujuが「青旗を無視した」のであれば、当然Jujuにはペナルティが科せられますが、実際にはペナルティは科されていませんし、「Jujuが青旗を無視したかどうか」という審議も行われていません。この当該大会における「青旗無視」という指摘は、報道やSNS上でひとり歩きしてしまった言葉だと言わざるを得ません。
Jujuに対する青旗提示について、野田監督が無線で「こんなんじゃレースにならないよな」と不満を表明し、続けて「Juju、これは政治だ。チームオーナーが誰なのか考えろ」と発言したことは事実であり、これに対しては6月4日付けのプレスリリースおよび当チームの各公式SNSに掲示したとおり、チーム及び野田監督が謝罪しているところです。
また、無線の中で野田監督が「タイヤ交換していないやつ、云々」という発言をしていますが、これについてルールの誤解であり、お詫び申し上げます。
しかしながら、野田監督が述べた「チームオーナー」が近藤真彦氏のことを指し、同氏によって「政治」が行われたという意味の発言であるという指摘は、全くの誤解です。
真相は、野田監督が述べた「チームオーナー」とは野田監督自身のことであり、Jujuが動揺せずレースに集中できるよう、「Juju、お前は悪くない。俺がチームオーナーだから、こういう政治が行われるんだ」と諭した会話でした。
ただ、どのような状況であろうとも、当該選手権でレースに「政治」がもちこまれることはなく、またあってはならず、この野田監督の発言自体は誤った、不適切なものでした。
以下に実際の無線での会話を示します。
無線会話記録
【Juju】
青旗が出たよ。青旗。
【野田監督】
そうだよ、そうだよ。今そいつらがトップだから。今、Jujuが周回遅れ。だけどそいつらまだタイヤ交換してないから。頑張って、頑張って。
はい、後ろから3(カーナンバー3号車)が来ると思うから、どこか行かせられる(追い抜きさせられる)所で行かせて。頑張って付いて行こう、そのあと。
Juju、後ろの3号車を行かせて(追い抜かせて)、後ろの3号車を行かせて。ちょっと離れてるんだけどね。離れてて(距離が)詰まってないんだけど、3号車行かせて。
今、後ろの奴、コンマ1秒しか変わんないんだけどさ、よく分かんないけど、まあしょうがない。付いて行って、後ろ。
ルール上はさ、タイヤ交換してない奴は譲んなくて良いんだわ。だけどさ、(レースコントロールからの)無線で言われちゃったの、譲れって。だから譲って。
本当はタイヤ交換してない奴は(譲らなくて)良い筈なんだけどさ、しょうがない。
こんなのレースになんないよなぁ。
【Juju】
そうだね。本当にそんなルールだったらレース出来ないよね。レースじゃないよね。
【野田監督】
Juju it’s politics it’s politics ok?
Just think who is the team owner of that ….
(いいかいJuju、それは政治だ。誰がチームオーナーか考えろ。)
【Juju】
Copy copy(了解、了解)
【野田監督】
Just do best you can OK? Believe in yourself.(とにかくベストを尽くせ。自分を信じろ。)
以上、野田監督が述べた「チームオーナー」とは野田監督自身のことであり、Jujuが動揺せずレースに集中できるよう、「Juju、お前は悪くない。俺がチームオーナーだから、こういう政治が行われるのだ。」と諭した上で、「お前は悪くない。自分を信じて頑張れ」と励ます会話であったわけで、これについてはJRPに対しても同様の説明をしております。
幼少期から海外でのレースをかさねてきたJujuと野田監督は外国人エンジニアを含めときどきレース無線で英語を使用しますが、このことが、今回誤解を生む一端になったことと理解しております
当チームとしては、反省すべきところは反省した上でレースに集中し、結果を出すことで前進してまいりたいと考えておりますので、報道関係各位におかれましても、事実を誤認することないようお願い申し上げます。
2025年6月5日
Triple Tree Racing
代表 村司 宏樹
日本コンプライアンス公益通報委員会
委員長 仙波 敏郎