【バレー】「俺のはどれだ」他国選手と洗濯の山囲むシュールな光景/広報リポート

黒海を背に記念撮影する男子日本代表(C)JVA

<男子日本代表広報リポート 第3回>

バレーボール男子日本代表の島崎圭二広報がお届けする「男子日本代表広報リポート」の第3回。ネーションズリーグ(VNL)から世界選手権まで代表チームに密着。舞台裏や秘話を交えながら、選手情報やトピックを不定期連載でお届けします。

◇   ◇   ◇

先月29日に幕を閉じたVNL予選ラウンド第2週ブルガリア大会は、2勝2敗の成績でした。

日本がサーブを打つたびに大ブーイングを浴び、アウェーの雰囲気にのみ込まれて敗れたブルガリア戦。フルセットの激闘の末、劇的な勝利を挙げたフランス戦など、課題と収穫をたくさん手にした1週間でした。

リベロ小川智大選手はブルガリア大会を終え、「このラウンドのチーム目標は2勝でしたが、4戦全て勝てる可能性があったので悔しい。僕自身は調子が上がってきた。もっともっとボールを上げられます」と力強く話してくれました。

今回の広報リポートは、そんな選手たちの活躍の裏側にある、ブルガリア大会での苦労話やアクシデントを紹介します。

今回の試合会場は、ブルガリアの黒海沿岸にあるブルガス。到着したのは日本をたってから約30時間という長旅でした。

チームの一番の心配事は「荷物が無事に全部着いているのか?」です。個人のスーツケースや治療器具、食材や2台の炊飯器などなど、飛行機に預ける荷物だけでその数50個以上! その全てに番号を付けたテープを貼り、出てきた荷物をチェックします。今回は1つもロストすることなく、みんなホッと一安心です。

大会がスタートすると、日々大量に出る洗濯物。選手たちはユニホームや練習着、ソックスなどを、名前を書いた洗濯ネットに入れ、大会宿舎のホテルに出します。

ところが洗濯されて戻ってきたのは、なんと全てネットから出された状態! 選手とスタッフ25人分の洗濯物が山のように置かれています…。しかもこれは日本だけではなく、ブルガリア大会に出場した他の国も同じ状況。洗濯物の周りに選手たちが群がり「俺のどれだ!?」と大騒ぎです! シュールな光景があちこちで見られました。

実はこれ、外国ではよくあることらしく、慣れている選手は練習着のタグに自分の名前などを事前に書いています。チームでの遠征が初めての私は、残り少なくなった洗濯物の中から、

「これは自分の物だ」と信じて部屋に持って帰りました…。

いろいろあったブルガリア大会を終え、チームは現在沖縄で合宿中です。石川祐希キャプテンや高橋藍選手なども合流しました! 日本代表の次なる戦いは、16日から始まる予選ラウンド最終第3週の千葉大会です。

◆島崎圭二(しまざき・けいじ)1965年(昭40)2月7日、埼玉県羽生市生まれ。テレビ制作会社のディレクターとして、TBSスポーツ局で勤務。バレーボール男子日本代表担当として、05年から21年まで取材。東京五輪後は1度バレーボールの現場から離れたものの、恋しさから広報カメラマンとして復帰。