日本(世界ランク12位)がウェールズ(同14位)に22-31で惜敗した。強豪国「ハイパフォーマンスユニオン」から初の連勝を逃し、第2次エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、65)2季目の開幕2連戦を1勝1敗で終えた。2戦連続で前半に失点を重ねるスロースターターぶりを露呈。前週の第1戦は24-19で逆転勝ちしたが、再現に失敗。前戦と正反対の奇策で勝負したものの、18連敗中の相手に白星を渡した。次戦は8月30日に仙台でカナダ戦に臨む。
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悪癖が顔をのぞかせた。0-0の前半9分。日本が敵陣で奪ったボールを、すぐに取り返された。真横にパスをつながれ、そこから10秒。ランとパス2本だけで70メートルを突破され、トライを許した。昨季から5戦連続で先制点を献上。リーチ主将は「スタートが課題。もっといいスタートが切れれば」と唇をかんだ。
かつての十八番が影をひそめている。第2次ジョーンズ政権1季目は、昨年10月まで8戦中7戦で先制。勝利への道筋を描けていた。しかし11月以降は苦戦。この日も前半で3トライを許し、一時18点差をつけられた。W杯過去最高3位の強豪相手に初戦は逆転できても2度目はなかった。主将は「悔しい思いが一番。先週は勝って大喜びしたが、今週は勝てる試合を落とした」と受け止めた。
今季は1勝でも多く積み上げたかった。12月に、27年W杯オーストラリア大会の抽選会が迫る。有利な組み分けとするには、世界ランク12位以上が必要。瀬戸際で、ライバルとの2連戦は差を広げる絶好機だった。結果は1勝1敗の“ドロー”。前週に12位まで浮上したが、この日で14位まで転落する見込みとなった。
ただ、光もあった。3-21の前半37分に、指揮官がFW1列目3人を一気に替える奇策を打った。3分後に途中出場のプロップ竹内がトライ。反撃ののろしをあげた。キックを多用する攻撃も披露し一時は2点差まで迫った。逆転劇の再現はならなかったが、リーチは「これが終わりじゃなくバネになる。結果をしっかり受け止めて前進したい」。次こそは先制パンチを放ってみせる。【飯岡大暉】